ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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大山誠一郎 「アリバイ崩し承ります」 読了

2020年04月30日 23時25分09秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。

4月2冊目の読書感想は、大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」です。

『2019本格ミステリ・ベスト10』にて国内ランキング1位。
『このミステリーがすごい!2019年版』にて国内編15位。
と数々の素晴らしい評価を獲得している作品です。


とあるサイトで、本作のレビューがあり、絶賛されていたのを見て
いつか読もうと決めていました。

いわゆる安楽椅子探偵ですね。
時計屋の主人を務める美谷時乃が時計を修理するのと同じような感じで
事件のアリバイを崩すという、面白い設定の小説です。
なんで時計屋がアリバイ崩しをやっているのかというと、
「アリバイは何時何分にどこそこにいたという時計が深くかかわっているものであり、
時計屋がその専門だ」という理論なのです。
なんじゃそりゃw

作風は非常にライトであり、長編ではなく短編のためサクサク読んでいけます。
基本的には、相談を持ち掛ける刑事が事件のあらましと、アリバイの状況と関連する
情報を一通り話します。
それを聞きながら、一つ二つ聞いて、あっという間にアリバイを崩してしまうという
とんでもなくスピーディーな展開。

正直強引な印象も受けますが、ミステリーとしての面白さはしっかりと味わえると思います。
小説読むのが初めてとか、ミステリーを読むのが初めてという方が最初に手にすると
いい入り口になるのではないかと感じます。
個人的には、ちょっとライトすぎましたが。

テレビドラマ化もしてるみたいですね。
確かにこれはドラマにしやすいと思う。

キャラもたっているので、シリーズ化もしやすい気がしますが、まだ続編は出ていないみたいですね。
どちらかといつと遅筆な作者のようですので、続編が出るにしてもまだまだ時間が
かかるかもしれませんね。



しかし、こんなにあっさりとアリバイの謎を解かれてしまって、
警察のメンツもあったもんじゃないな、なんて思いましたが。
そうやって翻弄される警察のお茶目さが、物語の一つの味になっていて
そのあたりもライトユーザーには入りやすい印象を持ちます。

ドラマから小説に入るというパターンも抵抗が少なそうです。


ぜひ、現代の時短安楽椅子探偵を堪能してみてください。




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