ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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お気に召したらうれしい限り。

若竹七海 「船上にて」 読了

2020年07月24日 16時21分01秒 | 読書
こんにちは、ジニーです。

振り返ってみると、6月に「読了」の記事は一つも更新していなかったようで、
後回し、後回しにしているうちに7月ももう終わりが近づいているという・・・。

よろしくないな。
と感じましたので、たまっていた分を少しずつ書いていこうと思います。

まずは、若竹七海さんの「船上にて」。
たぶん6月には読み切っていたはず。
記事にせずに読み終えたまま、1ヶ月も放置してしまいました。
ゴメンよ、若竹さん。

内容は短編集。
8つの物語からなる、作品で、個人的にはとても新鮮な作品でした。
「新鮮」というのは、若竹さんの初期の作品をまとめた作品だったようで、
今の若竹さんとは少し違う作風や雰囲気にも触れられたのがあったからです。

ただ、根底にはやはり若竹さんらしいミステリーのにおいを感じられる
物が多く、ある意味タイムマシンに乗ったような、不思議にお得な
感覚を受けた作品でした。

中でも
「時間」
「タッチアウト」
「黒い水滴」
あたりは、僕好みな作品でした。


あくまで個人的な印象ですが、
ミステリーとしての要素は少し抑えめで、読み物としての色合いが
濃いような感じがしました。
もちろん、ジャンル的にはミステリーですし、最後にはオチ(あえてこう言います)も
用意されているので、ちゃんと一つひとつに読後感を味わうことはできます。

僕は若竹さんの作品は「サンタクロースのせいにしよう」から入り、
「スクランブル」、「葉村晶シリーズ」と読み継いできていますが、
どれも短編ですので、若竹さんには短編ミステリーの名手というイメージが
染みついています。

それらの作品を作るうえで、一人の小説家、若竹七海にはこういう時期があった
という感想を得られたのが、先ほどの「不思議にお得」という言葉につながっています。

今読んでいる小説の次の次くらいに葉村晶シリーズを読む予定なので
また新たな気持ちで作品に臨めるような気がしています。

良く知っている人の違う側面を見るとドキッとする。
そんな気持ちになれた作品でした。



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