ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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CHAGE 「月が言い訳をしてる」 読了

2019年06月22日 14時05分36秒 | 読書
こんにちは、ジニーです。
 
 
これまでいろんな本を読んで、自分なりの感想を書いてきましたが、
エッセイを読んだのは、たぶん今回が初めてですね。
 
CHAGEの「月が言い訳をしてる」です。
CHAGEはあのCHAGE and ASKAのCHAGEです。
 
このエッセイはとても古い本です。
1994年に発売されました。
当時チャゲアスは日本の音楽シーンのトップを走っており、この年だけでも
2枚のミリオンヒットを記録しています。
そんなブレイク期の、CHAGEのエッセイ。
CAHGE自身のことをはじめに触れつつ、その大半は当時長期に及んでアメリカを
旅行したその記録にスポットが当たっています。
 
ブレイクしている彼がその当時に抱えていた想い。
一通り時代を巡った今、触れることでなんだか新鮮なものを感じられました。
 
いまの20代未満の方の多くは、チャゲアスを知らないのではないかと思います。
昔は社会現象になってたんですよ?(ファンとしてどうしても言いたいだけ)
 
そんな彼らの世間一般的なイメージってどんなでしょう?
おそらく、ASKAには二枚目、クール、繊細というイメージがあり、
CHAGEにはひょうきん、おちゃらけ、ユーモラスというイメージがあるのではないでしょうか?
実のところ、CHAGEのほうが人見知りだし、繊細です。
そんな彼だから、ブレイクすることで忙殺され、何かを見失いかけていたようです。
アメリカでの旅行は、そういったCHAGEがCHAGEらしさを取り戻すための
一つのターニングポイントであったようです。
 
 
本書の中でCHAGEはチャゲアスの関係性を太陽と月で例えています。
ASKAは太陽。
CHAGEは月。
太陽に比べれば、月の役割は小さいけれど、夜道を照らす月でありたい。
見上げた人だけがわかる月でありたい。
 
本書のタイトルでもある「月が言い訳をしてる」というのは
CHAGE自身の心の吐露だったのかもしません。
それくらい赤裸々と書いています。
 
 
いま、本書を読んでいろいろと感じるところもありました。
ASKAの事件以降、チャゲアスは事実上の解散状態です。
 
しかし、それぞれのライブに足を運ぶと、二人ともが二人ともなりに
チャゲアスを愛していることが分かります。
 
しかし、いまは二人で組んでやれない。
なにか理由があるのでしょう。
それは当人たちの問題だし、僕らが何か言えることでもない。
ふたりがやりたいと思えるタイミングでのみ実現するものだと思います。
 
25年前の言葉は、今の言葉ではないけど、
当時の彼の言葉を読みながら、今にリンクするところも感じられました。
 
僕はいまも「月」の言い訳を受け止めています。
「太陽」の言い訳も受け止めています。
 
月を輝かせるのは太陽だけど、月を輝かせることで太陽にひとつ意味が生まれます。
それぞれに役割を与え合う関係だと、僕は思います。
 
今は難しくとも、必ず同じステージで二つの異なる輝きを見せてくれると信じています。
 
 
 
ちなみに、本書のタイトルは、CHAGEのもう一つのバンド、MALTI MAXの楽曲にもあります。
遠距離の男女の恋心を歌った、しっとりとしたバラードです。
とても好きな曲です。
 
 
 
 
 
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