こんばんは、ジニーです。
今月の読書、溜め込んでいた2冊目の感想を更新です。
今回読んだのは、道尾秀介さんの『片眼の猿』。
「カラスの親指」は映画で見ていたので、作者の存在は知っていましたが、
本を手に取ったのは初めてでした。
なんとなくタイトルからはハードボイルな内容を想像していたのですが、
思ったよりもライトな作品でした。
でもね、読んでいくと、文体はライトだけど、結構重たい内容を扱っている
ことに気付きます。
とにかく本作の魅力はミスリードにあるような気がします。
ものの見事に、作者の手招きに誘われて、頭に描いた映像はミスリードの偶像。
最後の最後まで、全く違う画像を描きながら読み進んでしまいました。
主人公は盗聴を専門にしている探偵。
いつも頭にはめているヘッドホンは、耳のコンプレックスを人の目から遠ざける
役割を果たしている。
もちろんそれだけではない、盗聴を行う際に、集中して音を集めるための
聴力を発揮するうえでも大事な役割を担っている。
彼はターゲットとなる企業の内情を探るべく、向かいのビルから自慢の聴力を駆使して
その企業内の声を盗み聞きします。
そんな折に、その企業内で殺人事件が発生してしまう。
その事件をきっかけに、大きなうねりが彼を飲み込んでいく。
果たして彼はその事件を解決へと導けるのか?
人は自分の想像で、いとも簡単に勝手な世界を作り上げてしまう。
本作を読んで、人間の想像力の脆弱さと、コントロールされてしまうものだと
実に気持ちよく騙されました。
それと同時に、力強く生きることの大切さも学んだ気がします。
大がかりなトリックや、度肝を抜かれるようなどんでん返しはありませんが
伏線と思われるものに気付きながら間違ったドアを開かされてしまう
気持ちよさを味わうことがきっとできると思います。
是非ほかの作品も読んでみたくなりました。
面白かったです。
今月の読書、溜め込んでいた2冊目の感想を更新です。
今回読んだのは、道尾秀介さんの『片眼の猿』。
「カラスの親指」は映画で見ていたので、作者の存在は知っていましたが、
本を手に取ったのは初めてでした。
なんとなくタイトルからはハードボイルな内容を想像していたのですが、
思ったよりもライトな作品でした。
でもね、読んでいくと、文体はライトだけど、結構重たい内容を扱っている
ことに気付きます。
とにかく本作の魅力はミスリードにあるような気がします。
ものの見事に、作者の手招きに誘われて、頭に描いた映像はミスリードの偶像。
最後の最後まで、全く違う画像を描きながら読み進んでしまいました。
主人公は盗聴を専門にしている探偵。
いつも頭にはめているヘッドホンは、耳のコンプレックスを人の目から遠ざける
役割を果たしている。
もちろんそれだけではない、盗聴を行う際に、集中して音を集めるための
聴力を発揮するうえでも大事な役割を担っている。
彼はターゲットとなる企業の内情を探るべく、向かいのビルから自慢の聴力を駆使して
その企業内の声を盗み聞きします。
そんな折に、その企業内で殺人事件が発生してしまう。
その事件をきっかけに、大きなうねりが彼を飲み込んでいく。
果たして彼はその事件を解決へと導けるのか?
人は自分の想像で、いとも簡単に勝手な世界を作り上げてしまう。
本作を読んで、人間の想像力の脆弱さと、コントロールされてしまうものだと
実に気持ちよく騙されました。
それと同時に、力強く生きることの大切さも学んだ気がします。
大がかりなトリックや、度肝を抜かれるようなどんでん返しはありませんが
伏線と思われるものに気付きながら間違ったドアを開かされてしまう
気持ちよさを味わうことがきっとできると思います。
是非ほかの作品も読んでみたくなりました。
面白かったです。