秋雨前線が日本にかかるようになったこの頃、本格的な秋の到来となってきました。
北海道と沖縄を除くと日本は温帯に属しています。(北海道は亜寒帯、沖縄は亜熱帯)
でも、南北に長い日本では季節風の影響などで各地での気候は異なり、北海道や沖縄を入れると6つに区分されることも。
(北海道、太平洋側、日本海側、中央高地、瀬戸内、南西諸島と分けられます)
世界的に見ても降雨量の多い日本ですが、その雨量をもたらしている一因が季節雨です。代表的な“季節雨”が“梅雨”と“秋雨”です。春夏秋冬の四季に加え梅雨で五季とか、秋雨も加えて六季なんて捉え方も出来るとする人もいます。
大雑把にいうと、この季節雨である梅雨も秋雨も温かく湿った南の風に冷たい北風がぶつかることで発生します。
梅雨の時期には暖かく湿った南の気団が北に勢力範囲を拡大するために梅雨前線は北上するような形になり、一方の秋雨前線は冷たく乾燥した北のシベリア気団が南下し、暖かく湿った小笠原気団にぶつかることで降雨をもたらしますが、揚子江気団を母体とする移動性の高気圧の活動のため、不安定で降雨開始時期や期間等に法則性が見られにくいのが特徴です。
また、梅雨の雨量は西や南に行くほど多く、秋雨の雨量は北や東に行くほど多いというように正反対となっています。梅雨は東南アジアから東アジアまで広く分布しますが、秋雨は日本にしかなく日本特有の季節雨ですね。
梅雨の時期でも、秋雨の時期でも北からの風が強くなると気温も下がる傾向になります。寒さと湿気が同時にくるのも季節雨の時期の特徴の1つとも捉えることが出来ます。
この寒さと湿気が同時に来る時期には足腰の痛みや違和感等も出やすくなっています。
東洋医学では病の原因を外因、内因、不内外因の三種に分けて考えます。このうち外因(外部より発病させる契機となるもの)には六淫(りくいん)といいます。
風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(熱邪)で構成される六淫は主に季節の変化等によるものです。これら六淫は相互に組み合わせて病の原因になることもあります。
寒さも湿気も過ぎれば体にとって害をなす“邪気”となってしまうのです。特に“寒邪”“湿邪”は互いに合わさって害をなすことが多く、体の下部で滞るような痛みの原因ともなります。
「不通則痛」という言葉が東洋医学には有ります。「通ぜざれば則ち痛む」=寒邪により気血のめぐりが悪くなると痛みとなるという意味です。単に寒邪だけで痛みが起きているようならばまだ対処はしやすいのですが、痛みに動きがない、ニブく痛む、頭や身体や四肢がだる重いなどの症状がある場合は湿邪の関与も疑います。
こういった場合の治療では鍼のみでの治療ではなくお灸を積極的に組み合わせて使用します。赤外線で温めるという治療もありますが、個人的にはお灸の方が優れている気がします。お灸と赤外線治療器は温めるという意味では同じように見えますが、実際に使用してみると結構性質は異なっています。
このお灸と赤外線の違いについてこれから少しずつ書いていこうと考えています。
お灸の別名に“やいと”というものが有ります。主に京都や関西で使われる言葉ですが、焼処(やきと、やきどころ)が転じたものともいわれています。若造の考えですが、お灸の本質はここに有るような気がしています。
北海道と沖縄を除くと日本は温帯に属しています。(北海道は亜寒帯、沖縄は亜熱帯)
でも、南北に長い日本では季節風の影響などで各地での気候は異なり、北海道や沖縄を入れると6つに区分されることも。
(北海道、太平洋側、日本海側、中央高地、瀬戸内、南西諸島と分けられます)
世界的に見ても降雨量の多い日本ですが、その雨量をもたらしている一因が季節雨です。代表的な“季節雨”が“梅雨”と“秋雨”です。春夏秋冬の四季に加え梅雨で五季とか、秋雨も加えて六季なんて捉え方も出来るとする人もいます。
大雑把にいうと、この季節雨である梅雨も秋雨も温かく湿った南の風に冷たい北風がぶつかることで発生します。
梅雨の時期には暖かく湿った南の気団が北に勢力範囲を拡大するために梅雨前線は北上するような形になり、一方の秋雨前線は冷たく乾燥した北のシベリア気団が南下し、暖かく湿った小笠原気団にぶつかることで降雨をもたらしますが、揚子江気団を母体とする移動性の高気圧の活動のため、不安定で降雨開始時期や期間等に法則性が見られにくいのが特徴です。
また、梅雨の雨量は西や南に行くほど多く、秋雨の雨量は北や東に行くほど多いというように正反対となっています。梅雨は東南アジアから東アジアまで広く分布しますが、秋雨は日本にしかなく日本特有の季節雨ですね。
梅雨の時期でも、秋雨の時期でも北からの風が強くなると気温も下がる傾向になります。寒さと湿気が同時にくるのも季節雨の時期の特徴の1つとも捉えることが出来ます。
この寒さと湿気が同時に来る時期には足腰の痛みや違和感等も出やすくなっています。
東洋医学では病の原因を外因、内因、不内外因の三種に分けて考えます。このうち外因(外部より発病させる契機となるもの)には六淫(りくいん)といいます。
風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(熱邪)で構成される六淫は主に季節の変化等によるものです。これら六淫は相互に組み合わせて病の原因になることもあります。
寒さも湿気も過ぎれば体にとって害をなす“邪気”となってしまうのです。特に“寒邪”“湿邪”は互いに合わさって害をなすことが多く、体の下部で滞るような痛みの原因ともなります。
「不通則痛」という言葉が東洋医学には有ります。「通ぜざれば則ち痛む」=寒邪により気血のめぐりが悪くなると痛みとなるという意味です。単に寒邪だけで痛みが起きているようならばまだ対処はしやすいのですが、痛みに動きがない、ニブく痛む、頭や身体や四肢がだる重いなどの症状がある場合は湿邪の関与も疑います。
こういった場合の治療では鍼のみでの治療ではなくお灸を積極的に組み合わせて使用します。赤外線で温めるという治療もありますが、個人的にはお灸の方が優れている気がします。お灸と赤外線治療器は温めるという意味では同じように見えますが、実際に使用してみると結構性質は異なっています。
このお灸と赤外線の違いについてこれから少しずつ書いていこうと考えています。
お灸の別名に“やいと”というものが有ります。主に京都や関西で使われる言葉ですが、焼処(やきと、やきどころ)が転じたものともいわれています。若造の考えですが、お灸の本質はここに有るような気がしています。
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