★★★★ 飄々としながらもやる時ゃやる。 そしてやれば凄い!
まさしく無門は大野君!?なのかもしれない・・・(笑)
1579年に起きた「天正伊賀の乱」を題材にした漫画『忍びの国」の実写映画。
(信長次男信雄が独断で伊賀に侵攻。しかし返り討ちにされた)
全編 飄々とした大野くんらしい?無門にクスクス---。
カメラ目線も・・最高だ(笑)
冒頭から彼が「無門」と呼ばれる所以である
「門破り」が登場し 度肝を抜かれるアクションにびっくりワクワク!!
さすがやるときゃやるね~大野君!!と思わず心で拍手しちゃっいましたV
忍者たちのかく乱作戦や奇襲等も 期待を壊さぬ出来だったと思います。
しかし・・ここに描かれた忍者たちの姿は
多くの忍者好きの者たちにとっては
受け入れがたいものもあったかもしれません。
彼ら伊賀忍者たちの仕事は 金をもらい頼まれた敵を倒すことだ。
ゆえに 織田勢(信長の次男・織田信雄:知念侑李)が伊賀に攻め込んで来ると知った時
無門は つぶやく
「人の国を守れば金はもらえるが
自分の国を守って 誰が金をくれるんだ??」
逃げ出そうとする彼を止めたのは 彼の愛妻 いや恐妻お国(石原さとみ)
そして大勢の忍たちを止めたのは お金(褒美)でした・・・
そう彼らには
サムライのような 「国を守る」「城主の為に戦う」などといった思いなどない
今傍にいる者たちさえ 仲間とも思っていない・・
誰が死のうが 関係ない・・。
そう・・忠義・仁義といったものとは----無縁の輩
「・・・ おまえらは人間じゃない・・・・・・。」
そのことにいち早く気づいたもの、それが下山(鈴木亮平)忍者である。
中盤の見せ所は
このかつての仲間であった下山と無門の戦い---。
その戦い模様は---「るろうに」の健くんの
次くらいに ビックリな まさに息をのむ素晴らしさ!!
しかし---彼は、無門の前に倒れる。
屍を拾うものさえない彼の、その胸中を思うと切なさもMAX-----。
彼の思いを微塵も知らない無門の笑顔も悲しいばかりでしたわ~~。
無門が彼の思いを知るのは
彼が大切なものにきづいた時。そしてそれを失った時--。
そう彼は 知ったのだ。自分が命を懸けて戦う理由が
ただ愛する妻の 笑顔が見たかったからだったのだと。
無門をはじめ彼らの多くは皆子供時代攫われてきたものや捨てられた者たち。
よって名前もないのだという。
厳しい修行を乗り越えた者だけが生き残れる。
それが彼らの世界。
明かされる幼少期の彼らのその姿も 悲しみとなって胸を襲う。
そしてまたこの戦いを仕掛けた--織田次男の
父に 家臣達に認められたいという思いにも、ホロリとさせられたのでした。
忍びたちの戦う理由が ホントにこの作品通りだったのかはわからないけれど・・
無門と同じだったのかもしれない--なんて思うと ちょっとにんまりしちゃいますよね♪
そんな甘くないか・・(苦笑)
大野君の殺陣は一見の価値あり!
アクションも映像も 笑いも涙もあって・・・
素敵な作品になってたと思います。
ぜひ劇場で!! お勧めしときます!!
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