『64(ロクヨン)』後編  感想

2016-06-13 | ら行・わ行

★★★★☆ボタンの文字が見えなくなった公衆電話が語る驚愕の真実に涙。

サスペンスというよりも 警察・マスコミ・被害者・加害者---。
それぞれの立場にたった骨太の人間ドラマ!!秀悦----!!
心揺さぶられました~~!!  
(私はNHKドラマを何話か見てたもので・・犯人知っての鑑賞--


天皇の崩御によりたった9日間で終わった昭和64年。ソコで起こった少女の誘拐殺人事件(通称ロクヨン)は14年たった今も未解決のままだった。しかし時効が1年と迫った今--その事件を模倣した少女誘拐事件が発生する。犯人の狙いとは何なのか---。


誘拐事件発生---。そこには被害者の実名を明かさない警察へ苛立つマスコミの姿と
そんなマスコミと警察組織との板挟みで足掻く広報官らの鬼気迫る姿がありました。

明かさないことは当たり前--と考える私はそんなマスコミの姿を一瞥してみていましたが--
実はそこには絶対に実名を明かせない--ある「事情」があったのです。
そして私たちは 広報官三上(佐藤浩一)とともに「それ」をしることになる。

「我々は今もロクヨンを追っている---!」
そう・・・そこには
14年間、犯人を取り逃がした悔しさと自責の念で苦しみぬいた刑事たちの
怨念にも似た執念と信念があったのだ---。

と 同時に 描かれる攫われた娘を救うために犯人の言われるままに
一心不乱に車を走らせ、ただただ---娘の無事を乞う---
悲痛な親の姿にくぎづけ--。
それは14年前の----被害者雨宮の姿でもあり・・・
 子を奪われた時の・・・・わが身の姿だったからだ----(涙)

しかしそれこそが。模倣犯の目的だった-----と知った時、
あの文字が消えた公衆電話の意味を知った時----- 

私たちは被害者遺族である雨宮の想像を絶する
壮絶な「執念」に心を撃ちぬかれることになる。

ロクヨンで娘を奪われ その後妻も失った雨宮(永瀬正敏)が
一体どんな思いで 今まで1人 生きてきたのか----。

全ての答えは ソコにあったのだ・・・・・(涙)
そしてそれこそが犯人をみつけ--追い詰めたものの正体だった・・・。

 いやはや 正に・・凄い展開でした~~(涙)

映画もドラマも終わりは三上の娘の帰宅を祈って終わるが
大きく違うのは映画は犯人に 自白を促すもう一手を加えたことだ。
そこには「なぜ殺したのか----」の理由もあり----。
新たに生まれてしまった被害者家族に思いを果てる展開ともなっていて秀悦・。

しかし犯人のその答えの中に「自分こそが知りたい・・・!」そんな声がきこえた私の胸は
脱力と共に・・深い悲しみが押し寄せたのでした・・。

あ~~~人とはなんて不可解で愚かなのか・・。
この世界はなんて矛盾ばかりなのか・・・。
見ごたえあるこの作品ではありますが
 やっぱりどこか憤りを感じた--くろねこでした。


 


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2 コメント

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映画オリジナル… (BROOK)
2016-06-23 14:02:28
映画オリジナルのラスト付近の展開がちょっと気になりました。
刑事がそんなことしちゃって良いの?と。
いくら犯人から自白が取れないとしても…。

しかし、展開は緊張感溢れ、
最後まで一気に突っ走っていたと思います。
非常に重厚で面白かったです。
BROOKさんへ♪ (くろねこ)
2016-06-24 14:19:13
映画で付け加えられてた部分ですね!?
確かにそう。でも・・やりたくなる気持ち・・わかりますよね。
その一押しで犯人が落ちた(雨宮ぬ無念を晴らした)がしかし犯人家族の幸せを奪うことになった。
何ともやりきれない終焉でした。
とはいえ本当に重厚な作品でしたね。

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