「１９１１」感想-！

祝！ジャッキー映画出演１００本目！！ＬＯＶＥ--
★★★☆　革命なくして進歩なし--。
その戦いに命を懸けた多くの人々に合掌---

清朝打倒！君主制国家から共和制国家を求めて
孫文（ウィンストン・チャオ ）たちが起こした
中国の辛亥革命（１９１１－１９１２）を描いた作品。
ジャッキーは孫文の親友であり右腕の黄興を演じています！！　　　　

　
中国史に全く疎い私でも何とかついてけた--ようなきがする
孫文は表舞台で--。　黄興は実戦で---。
互いの役割を掌握し突き進む２人の信頼と友情は
私の心を大いに揺らしてくれました！！
と同時に、革命に自らの命をかけた若者たちの姿に涙。
それはただ---家族の　妻の　子供たちの
平和と幸福な未来を夢見ての無欲の戦い-
冒頭彼らの眩しいばかりの若さと笑顔を
見せつけられてからの戦い描写と壮絶な死にざまは--
本当に心に突き刺さってやりきれなかった-（涙）
演出のうまさが--光ってます・・
私の記憶の中で３度は「死んじゃったのぉおお！！！」 
と思った黄興ですが-
ソコはやっぱ不死身のジャッキー（笑）
一貫して漂う壮絶な戦い模様の中でも　彼から
ダダ漏れする優しさは私にとって救い。
ちょっぴりだけど見せてくれたカンフーも
私のテンションをあげてくれましたー♪
王朝ＶＳ革命軍・・その間で情勢の流れを見つめ
狡猾に動く袁世凱--　そして欧米列強----
その動向をしっかり掌握してる孫文も凄い！
流暢な英語で弁をふるい銀行（資金）を手中に入れ、
清国を追い詰めていく彼の手腕は拍手ものでした。

何度も敗戦を繰り返しながらも革命を成功に導いたものは
彼のこうした行動と彼を信じる仲間の雄姿・・そして
中国国民の願いの強さだったのだろう・・・・。
そして彼は革命政府各省の代表選挙で勝利し
遂に臨時大総統に選出され中華民国を成立させる

そこに掲げられた壮大な絵は、
彼の肖像画ではなく
戦い死んでいった仲間の姿---！！
彼が選ばれた理由は
コレがすべてを物語っていると言えるよね。

そして彼はここでまた私を驚かせてくれる
隆裕皇太后（西太后じゃないのね：汗）を
退位させた人間に総統の地位を譲る－と
宣言したのだ。その後、本当に
この頂点から身を引いてしまう孫文！
革命の目的は
独裁政治からの解放と共和制国家の樹立。
そして彼の願いは--自分が頂点に立つことではない
人々にその気概を植え付けること--。
なんか幕末の龍馬を重ねてしまいましたわ---。
革命なくして進歩なし--
本当にそうなのか？あまりにも多くの人の命を
奪った戦いに疑問は残ります。そして今だ
その理想国家になっていないということにも--
私たち日本もまた同じ--？
戦うことの虚しさを知った私たちは今
戦う事に臆し流され・・その鬱憤や不満を
ぶつけるものを探して彷徨っている様に思える・・
その何かが---世界を憎み・・世界の消滅を願う。
そんなことにならないことを祈るばかりだ。
その為にも、こうして未来の幸せを夢見て散って行った
人々の思いを-語り継ぐ責務が
私たちにはあるのかもしれません・・ねぇ（涙）

ジャッキーに導かれてみた作品ではありましたが
多くの人が彼の思いを--
この事実を　見つめることを祈りたいです！