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新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

さらぎ徳二とその時代(3) 第二次ブント再建から分裂まで

2021年05月06日 | 革命のディスクール・断章
『世界暴力革命論』の本文最終ページに、近刊予告がある。///-破防法弾圧下・獄中より贈る--- 共産主義者同盟議長  さらぎ 徳二 著先行性ファシズム論 安保決戦に向けて、日本帝国主義権力の本質と動向を明らかにする権力論 九月中緊急刊行予定!![但し、著者は重傷を負って獄中にいますので、やむを得ず遅れることがあるかもしれません] ///赤字のタイトル部分は、赤インキで刷った見出しの別紙を糊付けして . . . 本文を読む

さらぎ徳二とその時代(2) ブントと千葉正健との出会いまで

2021年05月06日 | 革命のディスクール・断章
再び、『さらぎ徳二著作集』のプロフィールより。 〈1962年社会主義青年運動参画を経て、1966年の共産主義者同盟再建の際に政治局員。〉 ところで、1960年代の終わりに「スパルタクス・ブント」という名のバンドがあったのをご存知だろうか。PANTAとTOSHIが頭脳警察を結成する前に属していたバンドである。 「バンドを一緒にやろう」とPANTAを誘ったのが、千葉正健氏(1940-2011)で . . . 本文を読む

さらぎ徳二とその時代 (1)中学デビューの革命家

2021年05月04日 | 革命のディスクール・断章
いわゆる昭和の日の休みに、書架を整理していると、本が落下して、裸足の左足の第二指(示趾というらしい。手なら人差し指だね)を直撃した。拾い上げると、蜂起派の首領だった故・さらぎ徳二さんの『世界暴力革命論』だった。古書店で見つけ即決で購入したのだが、「方法論」「普遍本質論」「史的戦略基底論」と、『資本論』やら『帝国主義』やら宇野経済学の批判的読解から始まり、ものすごく「真面目」なのである。さらぎさんに . . . 本文を読む

聖なる犬猫としての大衆の原像 吉本隆明批判

2019年09月16日 | 革命のディスクール・断章
◆安倍長期政権と「糸井的言説」  一人の吉本隆明エピゴーネンの死を知った。面識はなかったが、名前だけは知っていた。故人の書いたもの、生前のエピソードなどに触れるにつけ、吉本エピゴーネンは、どうしてこう、ろくでもない人間しかいないのか、嘆息した。まあ、私もその一人なのだが。  このブログの数少ない読者の方は、私が吉本隆明に辛辣になってきたことに、気づいておられるかと思う。かつては「さん付け」で敬 . . . 本文を読む

バカボンパパの生まれた日なのだ 

2019年09月14日 | 革命のディスクール・断章
 きょうは、『おそ松くん』『天才バカボン』の赤塚不二夫の誕生日だ。1935年で、存命なら84歳。亡くなったのは、2008年8月2日だから、もう11年前になる。  『おそ松くん』の美麗なファンアートを描く若い人がいた。『おそ松さん』の方ではない。お父さんが赤塚不二夫の大ファンで、『おそ松さん』が大ヒットする以前から、この作品に慣れ親しんできたのだという。「英才教育を受けてきたんだねえ」と、私は感心 . . . 本文を読む

フォイエルバッハ没後137年 「私の生は何にも代替できず譲渡もできない」

2019年09月13日 | 革命のディスクール・断章
 今日は哲学者のルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハが亡くなった日だ。没後137年になるようだ。過去記事「フォイエルバッハ風葬」にリンク。 なぜ「風葬」というタイトルなのかは、リンク先を読んでほしい。    エンゲルスの『フォイエルバッハ論』は、マルクス主義の世界観を学ぶための「基本文献」になってきた。  私も読んだのは、学生の頃で、本書に関する記憶は、もうほとんど胡散霧消している。今で . . . 本文を読む

二つのイレブン 9・11と3・11を超えて

2019年09月11日 | 革命のディスクール・断章
最近、昔書いて、どこにも載せなかった映画レビューが見つかり、このブログにWeb供養した。せっかく書いたのだから、だれかに読んでほしい。 その一つが、ポーランドのスコリモフスキ監督作品『イレブン・ミニッツ』の紹介記事。9.11と3.11、二つの「イレブン」を経た時代の精神を、みごとに映像化していると思った。 私はこの映画のラストに、「おお!」と膝を打ったのだけれど、二回目も同じように楽しめるかどうか . . . 本文を読む

ある原爆忌

2019年08月06日 | 革命のディスクール・断章
 ある年の原爆忌、川に立つ白鷺を見て、  原爆忌 同志は潜伏十二年  という句が、自然と口をついてきた。あの夏から幾星霜。  「ヒロシマ・ナガサキをたたかうあなたが、なぜ『殲滅』という言葉を恥ずかしげもなく使用するのですか。それはジェノサイドの肯定ではないのですか。それは帝国主義やスターリン主義と同じではないですか」   被爆者三世の知人に、そう批判されたことを思い出す。  革命のために . . . 本文を読む

非実在の民主国で

2019年08月05日 | 革命のディスクール・断章
大阪歴博の『浮世絵ねこの世界展』を見てきた。このところ、京アニ事件についてばかり考えていたせいだろう。私には浮世絵の猫たちが、アニメの美少女キャラクターと重なって見えて仕方なかった。 天保の改革では、奢侈(しゃし・贅沢)禁止令の一環で、役者絵・美人画が禁じられた。 天保年間(1830年-1843年)に刊行された北斎の『富嶽三十六景』と広重の『東海道中五十三次』は、浮世絵に「名所絵」という新ジャンル . . . 本文を読む

第五形態としての京アニ殺し

2019年08月02日 | 革命のディスクール・断章
◆『シン・ゴジラ』と「鯰絵」  『シン・ゴジラ』の巨大不明生物は、最初、「生物だから」ただ移動しているだけだ。  「蒲田くん」ことゴジラ第二形態は、蒲田の街を破壊し、多数の犠牲者を出したけれど、海から川を遡上し、陸地を移動し、また海に帰っていったにすぎない。まだ歩き始めたばかりでオムツの外れない赤ちゃんが、初めて見た世界の面白さととまどいに、部屋をすっちゃかめっちゃかにしていったように見えなくも . . . 本文を読む