みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

未熟脳?

2005-10-05 17:06:53 | 日常の出来事
10/3の記事RSウィルスのコメントに「未熟児には未熟脳というのもあって」と未熟児を持つお母さんから聞いた、とありました。
私は、この「未熟脳」というのがどういうものをさすのかよくわからなかったので、コメントのお返事ではなく、新しい記事として自分の意見を書くことにしました。

したがって以下は、すべて私の個人的な意見としてお読みください。

お母さんがどういう状況でお話しされたのかがわからないので、全く見当違いなことを言っているかもしれません。
また、そのお母さんに対して非難の意図は全くないことをご承知置きください。
もし、「未熟脳」というものについてご存知の方がいれば、教えていただけると幸いです。
私自身、未熟児に関連する疾病や障害についての知識は欲しいですから。

さて、脳の未熟性ですが、未熟というならすべての新生児の脳は未熟です。
ただ、未熟児の場合は、より未熟な状態で生まれてしまいますが。
だからといって、未熟な状態にとどまり続けるわけではありません。
これは普通の子と同じです。

発達は、特に問題のない子でもゆっくりめだそうです。
そもそも、早すぎた誕生なのですから生まれた日から換算したのでは遅れて当然。なので出産予定日から数えた「修正月齢」という考え方をします。
もっとも、修正月齢でみても遅めの発達にはなるようです。

脳障害については、仮死、低酸素、脳出血、黄疸などの後遺症として脳性麻痺や知的障害がおこる場合があります。
学習障害(LD)がみられる場合もあるようです。
しかし、これはすべての未熟児におこることではありません。

※参考にしました。「おおきくなぁれ~676gのいのち~」
(676gの赤ちゃんのご両親が作られたサイトです。未熟児についてとてもよく調べられていて参考になりました。)

学齢期に入って、特に今まで問題が出ていなかったのならLDを心配していらっしゃるのかな、とも思いますが。
LDは原因として中枢神経系に何らかの機能障害があると疑われていますが、医学的にどのような機能障害によるものかははっきりしていません。
さらに、平成14年に文部科学省が調査研究会に委嘱して実施された「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒の全国実態調査」の結果ではLD,ADHD,高機能自閉症を含む特別な教育的支援を必要とする児童生徒は,約6%の割合で通常の学級に在籍している可能性があるとしているように、これらの発達障害は思っている以上にポピュラーなのではないでしょうか。
したがって、仮にLDがみられたとしても、その原因が未熟児だったことに起因するかどうかはわからないと思います。

これは、私の考えですが、未熟児は体内でしっかり育った新生児より余力がないんだろうな、と思っています。
とにかく、生命の維持で精一杯という時期が長いものですから、ある程度の時間と体力がつかないと、「発達までは気が回らんよ、お母ちゃん」といったところではないか、と。
だからスタートラインが遅れてしまうんじゃないかと思っているんですが。

もちろん、臓器に様々な合併症が起こりうる以上、脳についても同様のリスクを抱えているのは間違いないでしょう。
しかし、それはあくまでも確率の問題であって、すべての子におこるわけではない。
本当に発達遅滞がみられるならば、専門家の支援など適切な対処が求められるでしょう。
しかし、未熟児で生まれたからといって必要以上におそれるのも、精神衛生上よろしくないと思うのですが。親にとっても、子供にとっても。

ま、これは自分にとっての自戒でもあります。
いやホント、心配しだしたらキリがないからね(笑)