法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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『カウンセリングは学校を救えるか』

2008年01月24日 23時26分44秒 | 日乗

この数日読書は、中央図書館で借りてきた一冊。

『カウンセラーは学校を救えるか』
「心理主義化する学校」の病理と変革
吉田武男 中井孝章 著  昭和堂  1900円
2003年11月20日 初版第1刷出版

本書の第一部を担当した、著者の吉田氏は、1954年生まれ。現在、筑波大学助教授(教育学系) 専門領域は、道徳教育学、教育方法学の由。

シュタイナー教育や道徳教育を下敷きにして、「学校を取り巻くこころの偏重主義」、「支援・援助の偏重の危険性」を指摘。スクールカウンセラー制度、臨床心理士、ロジャーズ等々を徹底して批判している。

教育相談に関心をもって教職についていた私ではあるが、吉田氏の意見に同感のところも随分あった。

私も、吉田氏に近いところでは、臨床心理士を全ての小学校に配置する前に、もっとやるべきことがあるように思う。

具体的には、教員が十分に教育にあたれるような教育環境・体制整備が先のように思う。

教師、臨床心理士、スクールカウンセラーの方々が、日々の自分の実践を振り返る視点として一読をお勧めしたい。

 

 

 

 

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