午前、一気に読書に集中しました。
『死を想う』
石牟礼道子 伊藤比呂美
平凡社新書
本書の後半で、石牟礼さんと伊藤さんは、『梁塵秘抄』について話を進めています。
ご存知のように、『梁塵秘抄』は、平安末期に編まれた歌謡集で編者は後白河法皇。
親鸞さんの『三帖和讃』は、今様の形式を参照にしていると聞いています。
この数年、『三帖和讃』に関心をもって勉強を進めているのですが、
まだ、しっかりと『梁塵秘抄』はよんでいません。
今年の勉強の中心に『梁塵秘抄』を置こうと想います。
そして、節符を付けて、朗詠できるようにしてみます。
仏はつねにいませども
現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に
ほのかに夢に見へたまふ
遊びをせんとやう生まれけむ
戯(たはぶ)れせんとやむ生まれけむ
遊ぶ子どもの声聞けば
わが身さへこそゆ揺るがるれ
仏は常にいませども
現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁(あかつき)に
ほのかに夢に見えたまふ
今日も、聞者くりのみ《日乗》に来てくれてありがとうございます。
『梁塵秘抄』にも熊野に関する記述がありますね。
興味深いです。