法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

『談志狂時代』

2008年02月24日 11時55分34秒 | 日乗

強風で、日曜日恒例のテニスも取りやめ。一日中、狭い仕事部屋にこもりパソコンに向かっていました。

夕方、気分転換のためスポーツクラブにでかけたついで、駅近くの書店に立ち寄り1冊衝動買い。帰宅してから一気に読み進めています。

『談志狂時代』
落語家談幸七番勝負  立川談幸著 うなぎ書房 1890円(税込)

著者の談幸さんは、談志一門で唯一の内弟子修行をされた落語家の由。
談幸落語家生活30周年記念出版。

本書から拾ったことば

◆師匠談志は「生理的に合わないのは師弟としての不幸である」と常々口にします。

◆「今日できることは今日中にせよ」
これが師匠の生活信条である。もしかしたら明日やることも今日やってしまった方がいいのかもしれない。私としては「明日出来ることは今日するな」というのが好きなんだけでなあ。師匠はこまめにメモをとる。仕事のこと、政治のこと、弟子のこと、ネタのこと、映画のこと…気がついたことは何でもメモをする。そしてメモした用件が済むと、横線を引いて消していく。この横線を引いて消していく行為に、達成感、快感が得られるのかもしれない。

◆口で言われて教わることや、背中を見て教わることがある。それを身に付けていくことで、有形無形に、芸人らしさが形成されていくのである。()

◆曹洞宗の長老のお坊さんが、
「真似をして真似が続かなければただの『真似』で、この真似を一生続けられれば本物になる」ということを言っていたが、私もそうありたい。

◆落語は“笑いの量”で勝負するものではないはずである。

◆人間同じ“業(ギョウ)”を長年やってくると、何かしらの形で自分の足跡を残しておきたくなるものです。そんなわけで私も筆を執った次第であります。

◆母が、私が落語家になってからずっと肌襦袢を縫っていてくれました。母は自分の生きているうちは、息子のために肌襦袢を縫い続けることが生き甲斐であると考えていたのでしょう。その母も亡くなりました。

談志ファン 談幸ファン 落語ファン そして一服したい方にお勧めの一冊です。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吟醸の会 | トップ | 松岡修造さんの分析 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日乗」カテゴリの最新記事