「教えは月を指す指にすぎない」
この譬えは、『大智度論』にあるようです。
まだ、拾いたてで、理解が十分ではありませんが、一応記録しておきます。
ネットで調べたところ、[つばめ通信]氏のホームページに、『大智度論』の現代語訳がありましたのでお借りしてお届けします。
法に依るとは、法には十二部(十二部経)あり。まさにこの法に随うべく、まさに人に随うべからず。義(正義)に依るとは、義の中には好悪、罪福、虚実を諍うこと無きが故なり。語(言葉)は、以って義(意味)を得れども、義は語に非ざるなり。
人、指を以って月を指し、以って惑える者に示すが如し。 惑える者は指を視て、月を視ず。人、これに語りて言わく、『我は指を以って月を指し、汝に、これを知らしむ。汝は、何(いか)んが指を看て、月を視ざるや。』と。 これもまた、かくの如し、語は義の為の指にして、語は義には非ざるなり。ここを以っての故に、まさに語に依るべからず。
智に依るとは、智は、よく籌量(ちゅうりょう、推量)して善悪を分別し、識は、常に楽を求めて正要(しょうよう、正義と肝要)に入らず。これが故に、まさに識に依るべからずと言うなり。
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