【くりのみ会】のお仲間の瀧◇さんは、ボクの法姉です。
京王井の頭沿線のお宅から、JR中央線・都営地下鉄新宿線を乗り継いて、
(声明とカウンセリングコース)に参加してくれています。
先日の学習会で、吉野弘さんの詩を紹介してくれました。
早速、図書館で、
『続・吉野弘詩集』思想社 1994年4月10日 初版第一刷
を借りてきました。
顔
樹木の根のように
闇を抱く営みが人間にもある
樹木の梢のように
光を求める営みが人間にもある
光と闇に養われる人間は、
しかし光と闇を公平に愛する術を知らぬ
崇高でも酷悪でもない僕らの顔は
こうして出来たのだ
樹木は裸。
胴も腕もあらわだが
顔はない。
顔をもたい気安さで
周囲や自分と和解するのか
樹木の顔とおぼしいあたり
青い冬空の
冷たい安らぎが漂っているばかり
帰命尽十方無碍光如来
南無阿弥陀仏
南無不可思議光如来