永六輔 著
『永六輔のお話し供養』
小学館 2012年12月19日 初版第一刷発行
定価:1500円+税
永六輔さんの著書は、大好きなので、ほとんど読んでいます。
「お話し供養」、良い言葉ですネ。
本書の中で、永さんは、人に死は、
①医学的に死亡診断を書かれたとき。
②死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。
と述べています。
そして、
「人は歳月の中で、亡くなった人のことを忘れがちです。
だから、ときどき、誰かと故人の思い出話をしたり、街角で出会ったりしましょうよ。
それも供養のひとつだという気がします」
と述べています。
永さんは、本書の中で、
渥美清さん、淀川長治さん、石井好子さん、坂本九さん、中村八大さん&いずみたくさん、
岸田今日子さん、立川談志さんの思い出を語ってくれています。
本当に、素敵な人間模様です。
淀川長治さんの思い出で、次のようなエピソードを語ってくれています。
淀川さんの朝、起きたとき唱える言葉。
目覚めた床の中で、まずその日の日付を言う。
例えば、2012年の10月10日だとすると、その日の日付を言う。
例えば、“10月10日、今日という日は一年に一回しかない。
今年の今日は一生のうちに一回しかない。
だから、ニコニコしていよう”
と、自分に言い聞かせる。こうした生き方が、どんなにつまらない映画でも、
光るものを見つけて褒める姿勢が繋がっているのかもしれません。
淀川さん、本当に素敵な方ですね。
報恩・感謝
南無阿弥陀仏 帰命尽十方無碍光如来