法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

昔話 ~カウンセリング~

2009年06月22日 22時33分52秒 | 日乗

私がカウンセリングに出会ったのは、昭和39年頃だった。

米国のカール・ロジャースの著作を、日本で初めて翻訳した友田不二男先生の研究室に出かけた時である。

 

当時、カウンセリングといってもほとんどの方々が知らなかった。
私の叔父は、私がカウンセリングの勉強をしていると言うと、真剣に「そんな新興宗教はやめなさい」と忠告をしてくれた。

また、当時、新宿で一番大きな書店であるk屋書店で、「カウンセリング関係のコーナーはどこですか?」と聞くと、建築関係のコーナーを教えてくれた。
「カウンセリング」と「ビルデング」で、「~ング」繋がりということである。
いま振りかえると、笑い話である。

 

ところが、最近は、「カウンセリング」という言葉が随分お安く使われている。
様々な分野の相談行為・コンサルテーションをカウンセリングと呼び、たとえば、美容、転職、法律、ローンクレジット、結婚、その他の分野などでカウンセリングの大安売りある。

 

日本のカウンセリングの土台を作った、友田不二男先生をはじめカウンセリングの第一世代の先生方は、言葉を大事にそして厳密に使っていた。


何が何だか分からなくなった「カウンセリング」という言葉の洪水に、第一世代の先生方は西方極楽世界でどのように感じているだろうか!

 

ログランキングに参加しています。応援(クリック)お願いします。 
  
にほんブログ村ブログランキング参加用リンク一覧  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする