いやぁ~
自然と顔がニタニタしちゃいます。
ジャパンオープン、日本選手の仕上がりが想像以上に素晴らしかったから
まずは男子
以前から現役を退いたスケーターと現役選手を同じ土俵で競わせるのはアンフェアでは?
と思っているのですが、
今回唯一のプロスケーター、ジェフリー王子の演技が素晴らしすぎて、
4回転を跳ばなくても、これだけ観客を引き込むことが出来るのだと、証明してくれましたね。
流石、アイスショーで自分の世界を追求している王子だからこそ、全く衰えを感じさせず、現役選手と比べても遜色なかったヨ。
ブレジナ選手
昨シーズンと同じナンバーだとどうしても新鮮味に欠けるのは仕方ないか・・
彼の得意な4回転は決まったけれど、全体の出来はまだまだ調整不足といった感じ。曲は同じでも今季のルールに対応するように手直しを加えているはずだから、体に馴染んでくればもっと良いモノになっていくでしょうね。身体能力は素晴らしい選手だから、あとはPCSをどれだけ伸ばせるかが鍵になりそう。
崇ちゃん
まず目に付いたのは彼にしてはかなり派手目のゴールドの縫い取りがある衣装。
最初の4回転を決めた後、昨シーズン思うような結果が出せなくて苦しんだとは思えないほど素晴らしい演技だった。2つ目の4回転は回転不足となったけど、それ以外はとても綺麗にまとまっていて、彼のスケート技術の高さを知らしめるものだったと思います。苦手とされた表現力も、彼の言う「日本人の秘めたる美」というのが確かにあって、無理に顔を作らなくても彼にしか出せない世界を今回は充分感じることができました。フィニッシュに見せた彼のドヤ顔が印象的。今季の崇ちゃんは必ずや優勝争いに食い込んでくるでしょう。
パトチャン
さてさて、どうしたものでしょうか?得意の4回転を2度とも転倒し、最後までジャンプを立て直すことが出来ないまま4度の転倒という王者に似つかわしくない結果。かつて3コケしながら優勝した過去を持つパトチャンだけど、今回はさすがにそうはいかず、調子が悪いブレジナよりもさらに低い130点台。ワールドの時も感じたのだけど、パトって失敗を最後まで引きずる脆いタイプなのよね。ゆづが転倒後、かえって発奮して強い気持ちでラストを滑りきったのと対照的。
深いエッジのスケーティングは相変わらず見ごたえあるけれど、精彩を欠いたままのフィニッシュで、彼の表情も暗いままだった。もしかしたら足を怪我しているのか、といった噂も聞かれるけど、スケーティングを見る限りでは、痛そうには見えない。
それよりも、まあこれは私の個人的な推測だけど、
やっぱり彼の脳裏から大ちゃんのことが離れないのではないかしら?
ワールドで優勝を飾っても、歓迎されない空気、それ以前からファンだけでなくメディアからも高すぎる点数に疑問の声があがっていることは彼の耳にも届いているはず。国別で大ちゃんの演技に、観客だけでなく同じスケータたちがあれほど歓喜した姿を目の当たりにすれば、技術がどれほど優れていても、何度優勝しようとも、それだけでは観客の心を捉えることができないと実感したのではないでしょうか?
これまでパトの技術向上に大きく貢献したコーチを解任したことにも彼の焦りを感じてしまう。大ちゃんのように音楽と一体となって、自身から奏でられるような表現がしたい、その思いが「曲との調和」を意識するあまり、ジャンプに入るタイミングを逃し、本来の演技ができなかった・・・
思うに、大ちゃんが醸し出す曲との一体感は、一朝一夕にできるようになるものではない。パトちゃんには高い技術力に裏打ちされたパトちゃんの世界があるのだから、大ちゃんの呪縛に囚われすぎるのはマイナスに働くのでは。
プル様
祖国ソチでのオリンピックでメダルを獲得するために、4度目の挑戦を始めたプル。ソチ五輪のその時、彼は31歳。無謀とも言える勇気あるチャレンジです。今回のプロは我らが宮本賢治氏の振り付け。大ちゃんの「eye」で、日本人の感性が世界に通用することを証明した今や世界的振り付け師。
プル様本人はまだ絶好調とは言えないけれど、その存在感は圧倒的。思えば彼が転倒するのを見たのは私初めて。それでも宮本さんの芸術的な振り付けはとても好印象で、今後仕上がってくれば名プログラムになるのは間違いないそう思うととても楽しみ。
そして大ちゃん
やっとベールを脱いだ新プロ。またまた今までと全く違うプロを選び、ファンを驚かせたわね~
あの衣装は私的には微妙だけど、あのように重厚なクラシックでも、彼にかかればやっぱり大輔ワールド。本当に毎年毎年ガラリと雰囲気を変えながら、そのどれをも見事に演じきる大輔はもはや別次元のスケーターと言える。バンクーバーの時より、さらに昨シーズンより、進化し続ける氷上のアーティスト。バンクーバーの後、引退のきっかけを探していた彼が、ロシアの世界選手権で靴のトラブルに見舞われたのは、彼の迷いに喝を入れ、「引退はまだ早い」ことを悟らせるためにスケートの神様が仕組んだことかもしれない。
事実今同様、進化を続けるなら、金メダルに最も近い男は大ちゃんだと確信できます。
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