会見やインタビューにおけるタレントの発言は事務所に規制されていることが少なくない。自由に自分の言葉で話せないから、判で押したような発言に終始し面白みを欠く面もある。それがベテラン芸人になると、臨機応変に自分の言葉で話すから面白い。好感度を上げるチャンスである半面、時には“失言”につながることもある。
中居正広(44)が自身の冠番組の取材会見で約1年ぶりに質疑応答形式で答えた。事前に番組以外の質問はNGと通達されていたが、報道陣が一番、聞きたいことはすでに報じられている6年来の恋人、武田舞香(32)とのこと。「交際は順調ですか」の質問が飛んだ。「話さなーい」と中居は笑顔でかわす余裕さえあった。
これだけ見てもソロになった中居の進歩がうかがえた。SMAP時代だったら、仮に質問があっても憮然とした表情で無言を貫き、周囲が質問を遮断して中居を守ったはず。芸歴、年齢からして自分の言葉で応じる姿勢が自然とはいえ、これまでは“SMAP”というアイドルの鎧がそうさせなかった。SMAPが解散して3カ月、司会業もますます磨きがかかる中居の今回の会見は、アイドルから解放された素の中居を見た気もする。
武田との熱愛報道を見ても変化が見て取れる。ジャニーズの熱愛報道はなにかと規制が厳しいことで知られる。特にスポーツ紙の報道は顕著。まったくスルーする案件からコメントを出すものまでさまざま。ある意味わかりやすい。今回の中居報道で事務所は「ノーコメント」としながらも、スポーツ紙は連日、紙面を大きく割いていた。中居にも過去、いくつかの恋愛報道はあったが、これほど詳細に報じられるのは初めてだろう。それだけに気になるのは2人の今後。詳細を報じた「女性セブン」を読めば、中居の身の回りの世話をする武田の様子などからも「結婚」してもおかしくない状況に見える。中居は常々「結婚には向かない」と口癖のように言っていたが、芸能関係者はこう話す。
「SMAP時代は“向かない”という言葉で結婚を否定していたのでは」
9月のジャニーズ事務所との契約更改で中居が一番、独立有力と喧伝される。今回の熱愛報道でも自分のスキャンダルは自分で対応する姿勢が見られた。独立→結婚というシナリオがあってもおかしくない。脱アイドルに向けて公私にわたり、中居が確実に動き出しているように見える。
(二田一比古/ジャーナリスト)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000009-nkgendai-ent
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