門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

群馬県立自然史博物館〜2017.08.09〜

2017年10月05日 | 博物館

 息子その1の希望で群馬県立自然史博物館へ。ここにはトリケラトプスの産状化石や群馬産のスピノサウルス類の歯があるのです。

        

 無料のガイドツアーがあったのでさっそくお願いしました。まずは回廊からです。現代からスタートしてどんどん時間を遡っていきます。ホールに出るとまずは鉄隕石からストロマトライトを経て古生代の展示で、バージェス動物群のジオラマの前では脊椎動物の祖先探しを。自然系の博物館に何度もお邪魔しているせいか一番幼い息子その3でもピカイアは認識しており、すぐに見つけられてご機嫌です(もっとも、直接の脊椎動物の祖先候補は澄江動物群の中に別にあるらしいですが。。。)。お待ちかねの恐竜コーナーではカマラサウルスの後脚に肉食恐竜に襲われた痕?が残っていたり、ティランノサウルスの復元模型(ここのは上の歯はむき出しでした)があったり。ティランノサウルスの鳴き声も聞けたそうなのですが、回っている時には気付かず、残念なことをしました。トリケラトプスの産状化石にはもっと近づけると思っていたらしく、「見えない〜!!」と息子その3が騒いでおります。群馬産化石のコーナーでは息子その1、質問したそうでしたがそのまま終了。。。訊きたいなら訊けよ!と口出ししたくなるのをぐっとこらえ、ひたすら子どもにおつきあいです。子どもたちの興味は恐竜、昆虫や植物、動物に魚、などバラバラなのですが、それぞれがお気に入りのコーナーを見つけて入り浸っておりました。剥製とか骨とか、直接触れるものが多くて大喜びです。

 慌ただしく子どもたちを追いかけていた中でくらげびとが個人的に印象に残ったのはオオツノジカの角とその鑑定書レプリカ(江戸時代)でした。鑑定書は発見された上黒岩産のオオツノジカについて絵図に計測値などが書き込まれたもので、「鹿の角らしくはあるが詳細わからず。後世の研究を待つ」旨の記載があるそうな。オオツノジカの角に当時携わった方の思いが込められ、また、それが200年もたって博物館で展示されているというのが、うまく言えませんが、自然に対する敬意が現れているような気がして感動してしまいました。

 

参考:群馬県立自然史博物館

 



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