門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

MieMu〜2019.02.03三重県津市〜

2019年02月04日 | 古生物学・地学

 ミエゾウに会いに三重県は津市のMieMu(三重県総合博物館)に行ってまいりました。どこかな〜と探す気でいたら、無料立ち入りスペースにいきなりどん!と展示されていました。そらんぽ四日市のエントランスで見たアケボノゾウに比べるとかなり大きいです。おお、小田隆氏の展示解説版発見!というミーハー心はさておき、今回は古生物の展示があるとわかっていたので安心です。(なぜこんな書き方かというと、、、そらんぽ四日市編の過去記事参照願います。)

 とはいえMieMuは総合博物館ですので当然古生物オンリーではありません。常設展示の始まりはこんな感じです。この映像だけでもかなりボリュームがあります。

パレオパラドキシアもありました。他にも現在の自然についての標本や民俗学的な資料、お伊勢参りの御師についての展示などもあり、時間があっという間に過ぎていきます。

 MieMuのアイドル、オオサンショウウオのさんちゃんも健在でした。その昔息子その1が餌やり体験をやらせていただいたこともあり、訪館するとつい姿を探してしまいます。

 

参考:MieMu

 


海のない岐阜県にクジラやエゾイガイがいた時代〜1,800万年前の様子を語る〜

2018年12月21日 | 古生物学・地学

 瑞浪市化石博物館学芸員 安藤祐介氏による博物館学芸講座(主催:岐阜県博物館)です。平成31年1月13日(日)13:30〜15:00岐阜県博物館けんぱくホールにて開催予定。学会で発表のあったエゾイガイやほぼ全身の骨格が産出したクジラなど、多彩な実物化石とともに盛りに盛って話して頂けるそうです。日程的になんとかいけそう?楽しみです。

 

参考:岐阜県博物館

   瑞浪市化石博物館


アジア随一の標本〜2018.12.16 ヒラマキウマ@岐阜県博物館〜

2018年12月18日 | 古生物学・地学

 で、こちらが本来の目的であった「化石が語る繁栄と絶滅〜瑞浪層群の哺乳類化石」、のチラシです。12月16日13時30分から宮田和周氏による講演会「絶滅哺乳類ヒラマキウマ〜1,800万年前の姿に迫る〜」があるので展示を見る前にまずは講演会場に入ります。息子その1、ワクワクしております。

 ところでヒラマキウマって?平たく言うと馬の祖先で岐阜県可児市の1,800万年前〜1,750万年前の地層から見つかったものだそうです。アンキテリウムの一種と言った方が通りがいいのかもしれません。で、講演内容は!・・・すごく興味深かったです。録音録画写真撮影禁止でしたので内容をすべて書くのは控えますが、目から鱗と言いますか、そんなことあるんだ、と言いますか(過去にニュース配信はされているようです)。学会でもこのお話をされているそうですので、今後も反響があるものと思われます。それにしても、そんな貴重な化石が岐阜県から見つかっているんですね。平成31年1月27日(日)まで展示予定ですので、どうぞみなさま岐阜県博物館へ!

 

参考:岐阜県博物館HP

   四国新聞社2010.7.14 19:10配信「化石のウマはアジア最古級/福井恐竜博が再鑑定」

 


化石採集の極意、とある方の場合〜2018.12.16岐阜県博物館〜

2018年12月17日 | 古生物学・地学

 

 息子その1にせがまれ宮田和周氏(福井県立大学准教授)の講演「絶滅哺乳類ヒラマキウマ〜1,800万年前の姿に迫る〜」を拝聴しに岐阜県博物館に向かいましたらば。博物館内のマイミュージアムギャラリー(岐阜県ゆかりの方が収蔵資料や生涯学習の成果を展示できるギャラリー)にて「ようこそ新生代の化石の世界へ」と題された展示があることが判明。早めに来たことだし、当然みるでしょ、そりゃ。8人の収集家・研究者が出展されているそうなのですが、何人かの方は在廊しておられたようでして、お話を伺うことができました。で、ありがたいことに化石採集のコツ、なんかも話してくださったのですが、、、。

「フィールドでは割りもせず選り好みもせず堆積岩を持てるだけ持って帰る!クリーニングは帰宅後ゆっくりやればいい。行ったら1m近い大きさのものでも持ち帰るよ♪」

「化石産地を下調べしていかなくても、初めての土地でもその方法で化石は手に入るよ。」

「みんなが知っているところは掘り尽くされているからそれなりのものしか出ないでしょ?みんなが知らないところを探すから新たな出会いがあるんじゃない?大丈夫、こうと決めた場所(調査区域)を縦と横に満遍なく見ていけば必ず見つかる。」

「だいたい化石でそうな場所は勘でわかるよ」

「小学生の頃に採集テーマをだいたい絞ったかな。きりがないから」

・・・わかります、わかりますけど、すみませんレベルが違いすぎます。こちとら初心者なんです(^^;)。でもお話はすごく面白い。収蔵品についてのお話ももっとお聞きしたかったんですが、時間切れです。やはり午前中から博物館に伺うべきだったなあ。

 マイミュージアムギャラリーでは平成31年1月27日(日)まで今回の内容で展示されていますので関心をお持ちの方はぜひ。

 

参考:岐阜県博物館HP


舟伏山ユニット?のシカマイア〜2018.11.25岐阜県本巣市〜

2018年11月26日 | 古生物学・地学

 久々に岐阜県本巣市の川原で石拾いです。(当然菊花石の保護区域外ですよ〜!)シカマイア狙いだったのですが、あまり状態の良いものには出会えませんでした。それでも手前左のタラコ唇のようなシカマイヤはくらげびと的には初採集です。大垣市金生山化石館に行けば詳しく教えていただけるかしらん。(・・・できれば本巣市に問い合わせたいところなのですが、残念ながら今の所は詳しいことはお聞きできないようですし。)化石採集に来たはずなのに息子たちはなぜか火成岩にばかり興味を持っていましたし。いいですけどね。ちなみに左手奥にあるのは地元の方が「根尾蛍石」と呼んでおられる蛍石です。暗赤色の母岩に若干の磁性があります。他にもカラフルな火成岩を多少拾って今回ははやめに終了。さすがに少し寒かったです。