門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

猿丸層観察〜2019.7.28 長野県長野市〜

2019年09月09日 | 古生物学・地学

 息子その1にとってのメインイベント、猿丸層の露頭観察。約250万年前、新第三紀の終わり頃の地層だそうで、マガキの化石の密集層が見られます。昔は畑の肥料・土質改良材に使われていたくらい地元ではありふれた(?)ものだったそうです。他にもウミニナ、シラトリガイ、オオノガイ、広葉樹の葉、などの化石が産出するそうですが、マガキ以外でわかったのは広葉樹の葉だけでした。観察できて楽しいのは楽しかったんですが、危惧していたとおりかなり脆い岩質で、観察中落盤がないかと心配でなりませんでした。レジャーに行って事故にあったのでは本末転倒なので、安全対策も考えなきゃなあ、と、反省いたしました。何はともあれ、無事に済んでよかったです。

裾花川ノッチ〜2019.7.28 長野県長野市「三竃」〜

2019年08月23日 | 古生物学・地学

 裾花川が下刻した際につくられた洞窟。わかりにくいけれど3つ写っています。「三竃」と呼ばれ、神社として祀られています。神社の境内には小田切八景「三竃神社の仙境」と題して詠人淺井冽の句碑ならぬ句タイルが設置されていました。
「みかまどの神の宮居は世の中のちりも及ばぬところなりけり」



狢郷路山(むじなごうろうやま)の柱状節理〜2019.7.28 長野県長野市〜

2019年08月22日 | 古生物学・地学
 長野県長野市国道406号線沿いから狢郷路山の柱状節理が見えます。この山は安山岩でできており、かつては石切り場で、ここで切り出された石が善光寺の参道に敷かれているそうです。近くには玄武岩でできた「黒岩」と呼ばれる岩もあるそうですがそこまでは今回は行けませんでした。

参考:長野の大地みどころ100選 第28回参照

裾花凝灰岩層?〜2019.7.28 長野県長野市小鍋〜

2019年08月22日 | 古生物学・地学
 長野市小鍋にある松島トンネル付近に裾花凝灰岩層が露出している場所があると知り、通って見たのですが、、、間違えて一本東の頼朝山トンネルの写真ですね、これ。凝灰岩っぽくはあるんですが、近づけないのでよくわかりません。裾花凝灰岩層なら約700万年前、海底火山が噴火した際に堆積した地層だそうです、、、。場所が違うから説得力がないなあ。。。

後山川砂防化石公園〜2019.5.2 山梨県南巨摩郡身延町遅沢〜

2019年06月11日 | 古生物学・地学
 この写真のツキヒガイは山梨県身延町内の後山川砂防ダム化石公園に展示されているものです。後山川沿いで産出した化石を1箇所に集めて屋外展示(一部はガゼボのような構造物で保護)されています。
 説明板によるとこの地のツキヒガイは1500万年前から800万年前の水深10m〜50mの温暖な海に生息していたと推定されているようです。砂防ダムの下流(?)でもいろいろな化石を観察できますが、この地区の化石は町の天然記念物に指定されており、発掘や外部への持ち出しが禁止されていますのでご留意を。