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KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

南ア・大武川一ノ沢~石空川北沢下降(一日目)

2011年06月04日 | 沢登り

天候:
同行:
タケちゃん(おやぢれんじゃぁ)
行程:中央高速双葉SA10:00-石空川精進滝林道に車一台デポ10:55-一ノ沢出合12:30-二俣15:00-二俣先ビバーク・ポイント15:55
参考:「日本登山体系-南アルプス」

 さて、今週は沢の師匠タケちゃんから誘いを受けて、南アルプスで沢始め。
 甲斐駒山麓の大武(おおむ)川は昨夏の「篠沢」に続いて私はこれが二回目となる。
 今回の「一ノ沢」は上部に6段150mの大滝が控えているとのことだが、事前のネットではどれもこれもアイスの記録ばかり。
 沢登りの記録はさっぱり見つからず、まぁ面白い沢かつまらない沢かは出たとこ勝負。

 都合で金曜夜に出発できず、土曜の午前中に中央高速の双葉SAで落ち合う。
 休日高速料金一律1,000円もいよいよ今月半ばで終わり。
 ラジオからは朝から渋滞予測35km!と流れ、一瞬、これはアプローチで「時間切れ敗退?」と青くなったが、思ったより早い時間に合流できてホッと一息。

 今回の行程は一粒で二度おいしい(厳しい?)、一つの沢を上がってまた別の沢を下降するというパターン。
 なので、まずは下山口の石空川精進ヶ滝付近の林道にタケシ号をデポ。(※沢の付近でホンダ・青のFitを見かけたら御用心。ヤツが来ていると思って間違いなし?)
 その後、私の車で篠沢奥のゲートまで移動し、一ノ沢へ向かう。

 大武川左岸の立派な林道をしばらく行くが、「登山体系」の古いトポでは右岸に道が付いており、「出合には一ノ沢橋がかかっており間違えることはない」と書いてある。
 でも、我々が歩いている道は新道、トポにあるのは旧道で、当然のことながら「一ノ沢橋」が見つからない。

 「おかしいな。この辺のはずなんだけど。」と周りの地形と地図を照らし合わせてタケちゃんが判断。適当な所で林道脇から左手の大武川本流に降りる。
 すると対岸への徒渉点となる大岩に一ノ沢を意味するのか、赤ペンキで数字の「」が記してあり、そこを渡った対岸には「一ノ沢橋」の残骸が、かろうじて土台を残しているだけ。 (「登山体系」も、もはや古典というべきか。)

 

 
で、さっそく遡行開始。

 いくつか小さな古い堰堤を越していくと、まず現れたのが「トンネル滝」、いや「洞窟釜」とでも言った方がいいだろうか。
 敢えて突っ込まなくても何とかなりそうだが、晴れていることだし、話のタネにまずはタケちゃんがトライ。

 

 腰上まで釜に浸かってトンネルをくぐり、怒涛のシャワーを浴びながら登り返すところが滑り易くて、ややボルダーちっく。
 私も一回目は跳ね返され、早くも低体温症になりそうだったが、何とか意地でクリア。

 そこから先、「登山体系」のトポではほとんど滝らしい表示は無いが、実際には5~10m級の美しい滝が間髪入れず続いている。
 全体的には癒し系だが、ところどころスパイスが効いた滝があって、まったく飽きさせない。
 途中、直登困難な滝あり。右手の急なルンゼに半分腐ったようなFIXロープが掛かっているが、釣り人もほとんど入っていないようで、まさに隠れた美渓といった感じ。
 今回はけっこう「当たり」かも。

  

 

 

 途中で鹿クンの角を拾ったり・・・。

 やがて二俣に到着。
 この辺りから滝も小粒なものから次第に中程度の大きさになってくる。

 右俣を少し入ったところにある直登不能の滝。
 ここは左岸の急なV字ルンゼを詰め、上部の脆く不安定なリッジを左に跨いで、再び急なV字状をクライム・ダウンで本流に戻る。
 一日目の「ファイト一発!」はこの部分だったが、マムートの超長~いスリングを駆使して何とかクリア。

 

 予定の二俣は越えたことだし、本日はこの辺で終了とし、右岸の小高い斜面にタープを張る。

 

 薪はほとんど湿っていたが、タケちゃんの匠の技で一発着火。
 沢で冷やした缶チューハイで乾杯となる。
 事前の釣り人情報で大武川の支流はあまり魚影が期待できないらしく、今回は釣りは無し。(確かにここまでの遡行中、一尾の気配も確認できず。)

 その夜の話題の中心は、あの「O西良治」氏。
 某雑誌クロニクルに「称名滝・単独」の記録が載っていて、「えっ?これってB-PUMP荻窪の店長?まさかね。」と思っていたのだが、そのまさかであった。

 タケちゃんもいち早く「SOLOIST」というHPを見つけて、「この人、今までで最強かも・・・。」という感想。
 確かに岩で四段を登り、沢でこれほどの単独遡行をする両刀使いは今まで聞いたことがなく、まったく新しいタイプと言える。
 沢専門の会から要チェック人物?とされているタケちゃんでさえ、「この人の記録は凄過ぎて、読んだ後ドッと疲れる。」とのこと。
(それでも谷川・オジカ沢の記録では「この辺りで飛び降りる人も云々・・・」などと書かれていて、もしかして向こうもウチらの記録を見てたりして・・・)

 

 そんなこんなで夜も更けて、とりあえず一日目は終了。
 タープの下、台湾で買った6,000円の羽毛シュラフでぐっすり眠る。



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