Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

日本の小学生の習い事~下の息子の場合~スイミングに空手

2009-11-29 | 日本の教育一般
久しぶりに小学4年生の下の息子のことを書こう。
上の息子の高校受験のことで頭がいっぱいで、下の息子の方でいろんなことがあってもすぐにふっとんでしまう。
小学生ネタの記事を読みたかった読者の方たち、ごめんなさい!
また、シカゴの同級生だった友達は、息子がどういう習い事をしているか、気になっていることだろう。

シカゴでは、硬式野球でチームにも入っていた息子だが、日本に帰国してからはなぜか「野球をしたい」とは言わなかった。
とりあえず、スイミングにはすぐ入って、この1年間ずっと続けている。
しかし、このスイミングだが、息子のまわりの友達は4年生になって一斉にやめている。
お母さんたちが言うには、「この辺のナラワシなのよ、4年生になると、スイミングやめるっていうのは・・・」
「はぁ・・・なぜだ!!」

だいたいみんな一通りバタフライまでマスターしてタイムを競うだけになり、つまらなくなるらしい。
「Oh, it's done!」ということだろう。
他の習い事があり、塾にも本格的に行きだすのが4年生だ。
中学受験するなら、4年生の始めごろから塾に行き始めないと手遅れになってしまう。
というわけで、親側からも習い事削るなら、スイミングとなるらしい。
おかげで、何でもかんでもまわりがやることをマネしたがるうちの息子も「オレもスイミングやめて、みんなのように塾に行きたい!」と言い出す始末。
せっかく、クロールが形になってきたというに・・・ウウッ、許さん!

つい最近まで、スイミングだけしか習い事はせず、ストレスをかけず、のんびりじっくり日本の学校や環境に慣らしていったつもりの私たち家族。
まあ、単に忙しくて、お金をけちっていただけなんだけど・・・

それにしても、小学校中学年で帰国すると愕然とする事実。
みんな幼稚園から始めたさまざな習い事を小学中学年となれば、一通り極めているため、初心者同然の息子のはるか先を歩いているのだ。
スイミング然り、お習字然り、そろばん然り、野球やサッカーなんて勿論すごいのだろう。

去年小学3年生の息子がスイミングを下の級から始めたというのに、すでに友達は14級とはるかかなた。
息子は、11月終わりのテストで、2回失敗した6級をやっとクリアするまでこぎつけたのだが・・・
1級1級をクリアするのは結構厳しく、きちんとしたフォームを重視し、すみずみまでチェックする日本のスイミング。
アメリカのスイミングは少人数で(たまには休みがでれば、個人レッスンになっちゃうくらい)手厚いインストラクターにみえたものの、ただひたすら泳いでりゃいいって感じで、野球をやらない冬に短期クラスを取っていたものの、まったく日本のスイミングには役に立たなかった。

地元の小学生用のスポーツ新聞などには、そろばんやお習字の段を持っている児童の名前がずらり並んでいて、ため息しかでないっす。
こんな感じなので、息子が選んだ生物好きの道というのは、賢い選択かもしれない。

スポーツに関して、息子は、仲良しの友達が空手をやっているので、同じところで「空手がやりたい!」と言い出し、今月から週に1回空手も始めた。
最近のこのあたりの小学生の習い事の傾向として、野球やサッカーなどの団体スポーツは子供たちがやりたくても避ける親が多くなってきているらしい。
やっている人たちの話を聞き、相当大変だというのも大きな理由らしい。
よって、週1回の習い事感覚の空手は大人気のようだ。

息子が入った空手教室は、地元の公民館でボランティア講師の方たちがやっているため、費用も安めなので、どんどん会員が増えたそうだ。
息子は、お試しを3回もしてもらい、ぎりぎりセーフで入会することができた。
空手衣に黒い刺繍で名前が入り、見た目もカッコいい!
「ああ、よかった、空手で・・・」とほっとする。
アメリカではあんなに必死で野球をやらせて、応援していたのだが、自分の仕事もあり、上の息子の受験もありなので、下の息子が選んでくれたスポーツが親がかりでなかったので、つくづく「本当によかった」と胸をなでおろす今日この頃である。


追伸

4年生といえば、中学受験をするか否か視野に入れなければならない時期である。
息子も興味のある学校もあり、まわりの友達がみんな行っているので、塾に行きたくなったようだ。
上の息子の受験が終わってから考えようと思っていたのだが、ただちに、下の息子の塾を考えないといけないようだ。
ああ、メンドーじゃ!
お金をどうやって捻出したらいいのか!