Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

松井秀喜選手、ワールドシリーズMVP受賞!~ヤンキースを9年ぶりのワールドチャンピオンに導く

2009-11-05 | メジャーリーグ
今日は、日本人として胸がスカッとする大ニュースをリポートしよう。ヤンキースの松井秀喜選手が、ワールドシリーズの立役者となり、日本人として初めてワールドシリーズのMVPに選ばれた。ヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムで、3安打6打点と大活躍し、7対3でフィリーズを破り、ヤンキースを9年ぶりのワールドチャンピオンに導くという大快挙を成し遂げた。イチローでもなしえなかったことである。

ヤンキースがワールドチャンピオンになるというのは、2003年からメジャーリーガーになった松井選手にとって、念願だった。ヤンキースに入団した2003年、松井選手は、ワールドシリーズでホームランを放っているが、ヤンキースはワールドチャンピオンをのがしている。井口選手、田口選手、松坂選手と日本人メジャーリーガーたちがチームをワールドチャンピオンに導いてきた中で、松井選手はひたすらこのときを待っていた。2006年、外野の守備で手首を骨折するという大怪我を負って以来、このところ怪我に泣き、来季メジャーリーガーとしてアメリカにとどまるのかどうか私たちが心配するほどであった。

しかし、大舞台に強い松井選手。このワールドシリーズでは、ホームランを3本も放つ。どんなコースもヒットにさせるような勢いであった。構えを見ると、手首を骨折したあとに変えた独特のがにまた打法だ。太ももの外側の筋肉がやや盛り上がってみえる。日々足腰をきたえてきたのだろう。袖をプルンとふりながら、身構える。何本か鋭いファールを打ったあと、ベテラン投手、ペドロ・マルチネスをとらえたホームランは完璧だった。


パーフェクトなホームラン 写真 ロイターより

私は、「なんで、ペドロは松井を歩かせないんだ!」と不思議に思ったほど松井選手絶好調。このときの1塁走者は、Aロッド。上の息子は、「Aロッドを1塁におくなんて、なんて贅沢な場面なんだ!」と叫んでいた。松井選手がホームランを打って、ベンチに帰ってきたときテレビに映ったAロッドが小さく見えたほど、松井選手は大ヒーローと化していた。

松井選手は、この後、シングルヒット、2塁打と続く。ヤンキースのこの日の得点、7点中6打点をたたきだしているから、まさに松井選手の力でヤンキースをチャンピオンに導いたといえよう。観客からMVPコールが湧き上がるほど見せつけた。今年でヤンキースの契約が切れるとあって、私たちファンも心配し続けてきたが、これで来季は大丈夫であろう。息子は、ずっと松井選手の大ファンだったので、今日は親子で喜びをわかちあった。

7年間メジャーでこつこつ努力したきた松井選手、MVP受賞、そしてワールドチャンピオンおめでとう!!

「努力することが才能である」 松井選手の印象深い言葉の一つ