Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ・ホワイトソックス、タンパベイ・レイズにやっと1勝!Go! Sox Go!

2008-10-06 | メジャーリーグ
今日は、悪天候の中、ホワイトソックス対レイズ戦のプレイオフがUSセルラーフィールドで行われ、ホワイトソックスファンたちの白いタオルが思い切り振り回される中、5対3とソックスが勝ち、このディビジョンシリーズを1勝2敗とした。まだ、シカゴチームが残ったということで、一安心。

今日は、下の息子のリトルリーグの試合が、小雨の中、12時半からレイク・ズーリックのステイプル・フィールドであり、雨のために体が冷え切ったほどの寒さ。応援する親たちは、ホワイトソックスのティーシャツやトレーナーを着ている人が多い。このレイク・ズーリックのプログラムは、みんな「LZ」とイニシャルが入ったブルーの帽子をかぶらなければならないのだが、息子のチームの1人は、黒のホワイトソックスの帽子で登場。お父さんも勿論ソックスの帽子とティーシャツ。ド派手な2005年のワールドチャンピオンの目立つティーシャツを着ているお母さんもいた。「カッコいいティーシャツね!」とほめたら、「カブスが負けて、もうシカゴには1チームしか残っていない!」と興奮気味。今日のホワイトソックスが崖っぷちに立たされているということを象徴しているほど、みんな気合が入っている。


このLZの帽子をかぶらないと この日は息子は先発 ストライクがそこそこ入り、好投 日曜だけの試合だが、秋の野球で自信をつける

来る途中、53の高速の道にカブスのマークつきの2つの風船がさびしく紐でくくられているのを見た。きっと、昨夜くやしくて、悲しくて、応援の風船を家に持って帰りたくなくなったのだろう。一夜にして、カブスは、およびでなく、みんなの期待と関心はソックスへ向かう。

私は、何も考えずに、その辺にあったマリナーズのトレーナーを着てしまい、あまりに場違いで恥ずかしいので、ジャケットの前をしめて、隠していた。ああ、こういう大事な日に、なぜソックスのトレーナーを着なかったか悔やまれる。勿論、シカゴの地で、レッドソックスや他のチームのティーシャツを着ている人もたまに見かけるが、この時期にカブスやホワイトソックス以外のチームのティーシャツや帽子はまとわないほうが身のため。「こいつバカじゃない」という目で見られる。逆にホワイトソックスのものを身につけていれば、「同士」ってことで、初対面でも会話がはずむ。

いつだったか、愛車シエナの後ろにSOXの大きな文字の黒いプレートをつけていた時期がある。これは、セルラーで誰かに盗まれてしまった。ヒンツとアーリントンとの交差点で、止まっていたら、大きなクラクションを鳴らされ、ビクッとした。私の車の横にその鳴らした車が並び、なんと車の横両方にソックスの旗をたなびかせている。「おおっ、同士よ!」というファン同士のうれしさの挨拶だったのだと一瞬でわかった。私も鳴らし返したかったが、間に合わなかった。残念だったなあ。

また、こちらに駐在してきた直後に日本に一時帰国して、シカゴに帰ってきた入国審査のとき、とてもこわそうな審査員おじさんが座っていた。ブスッとしていて、無事に通れるかどうか恐る恐る入ったら、そのおじさん、私のホワイトソックスのトレーナーを見て、「ソックスファンか、よし!」みたいなことをいって、突然ビッグスマイルで、態度がフレンドリーになった。「We love Sox! We love Iguchi because we are Japanese.(その頃井口選手がいた)」と思わずつぶやいたら、ひとしきりソックスの話になって、そのおじさんとハイファイをしそうになったほど。すぐに入国はパス。「郷に入れば郷に従え!」ということね。

しかし、今年は福留選手の加入でにわかカブスファンになり、「ホワイトソックスのファンでもある」と両方のファンであることを言ったら、「それは絶対に許されない!」とどちらのファンからも言われた。シカゴでは、ソックスかカブスがどちらかに決めないといけないらしい。私は、こちらに来た当初からホワイトソックスが好きだったので、やはりソックスだろうか。しかし、今年のペナントレースのカブスを見て、カブスも好きになったなあ。キュートなテリオ、ノーヒッターを記録した血の気の多いゾンブラーノなどなど。