このマンション建設は、建築主(施主)と施工者が両方とも積水ハウスのいわゆる「自社施工」物件です。
地上14階、106戸のマンションを建てる現場には、職人さん、重機の会社の人、建材屋さんなど、多くの下請業者さんが入れ替わりでやって来ます。その人達をまとめて、設計図通りの建物を建てるのが施工者である建設会社の現場監督さんの役目ですから、そんな現場を一人でいくつもかけ持ちで監督する事なんて、単純に考えれば無理だと思うのです。
でも、積水ハウスは、この現場だけを担当する現場監督さん(専任の監理技術者)を配置しないのだそうです。
理由は、法律で配置を義務付けられた工事ではないからという事のようです。
法律で必ず専任の監理技術者を配置しなければいけない工事は、建築主から直接工事を請負った元請会社さんがその請負った工事の一部を下請けに出した時の金額で決まるため、今回、積水ハウスは建築主として新井組に工事を頼んだので、それは元請工事で下請工事ではないから、専任の監理技術者を配置する必要がないんですって。
もし、これと同じ建物を建てて欲しいと私が依頼した時は、積水ハウスが元請会社になるので、専任の監理技術者を配置して工事してくれるって事ですよねぇ?!
とても不思議な考え方だと思ったので、他の大手の建設会社さんもそんな風に工事をやってるのか、いろんな工事現場の看板を見て確かめる事にしました。
初台1丁目計画 工事看板