最後の日

S君から借りたままになってたマンガ。





それを見る度に、胸が苦しくなるけど捨てるに捨てられないから
一昨日、意を決してS君にメールした







”借りたままになってたマンガを返したいんだけど”






返事がこないかな？とも思ったけど、その日の夜メールが着た。





”月曜日ならそっちを通るよ”







偶然にも、その日は昼からの研修で
午前中は空いていた。






だから私もそう返事をすると
月曜日にうちに寄ってくれる事になった。





でもS君からのメールは、どれも他人行儀で
敬語が所々混じっていて、私はそれを見てまた胸が痛くなった








”別れるってこういう事・・・”






分かっていたはずだけど、実際にされるとやっぱり辛い





だけどその辛い時間を、少しでも少なくしたかったから
私は出来るだけ早くS君にマンガを返して、スッキリしたかった。







延ばせば延ばすだけ、苦しむ時間が長くなる








だから私は一気に終わらせたかった。














だけど本当は、もう会いたくなかった。





顔を見たら、苦しみがこみ上げてきて
また気持ちが不安定になってしまうから。








でも借りたモノをどうする事もできなくて
こんな事になってしまった。










今更言っても仕方ないけど、だから私は付き合ってる人からモノを借りたり
買ってもらったりするのが怖い。






いつも別れた時の事を不安に思ってしまい
だから今回もS君がマンガを持ってきた時、嫌な予感がした。






でもその時は、半信半疑で
まさか本当にこんな結果になるなんて・・・。








明日はその月曜日。







泣かないで”さよなら”言えるかな？










こんな思いをするから、別れって嫌い。










今朝起きて、S君に送ったメール。






”この二年間ありがとう、S君には本当に感謝してる”









これは私の本当の気持ち