9月6日 (金曜日) 雨
曇り
コラムにあった!
その昔、
泥棒の休日といわれた夜があった。
60日に1度の庚申(こうしん)の日の夜で、
人々は酒盛りやおしゃべりをして夜を明かしたのだ。
眠っているうちに身中に潜む
「三尸(さんし)の虫」が体外に出ぬようにするためだった
▲この上尸、中尸、下尸という3種の虫、
庚申の夜に宿主の体を抜け出し、
天帝にその罪科を報告するといわれた。
罪状次第で寿命が縮められたから、
眠らないのが一番である。
=============
★メモ)
上尸・中尸・下尸の3種類があり、人間が生れ落ちるときから体内にいるとされる。
『太上三尸中経』の中では大きさはどれも2寸ばかりで、
小児もしくは馬に似た形をしているとあるが、
3種ともそれぞれ別の姿や特徴をしているとする文献も多い。
病気を起こしたり、庚申の日に体を抜け出して寿命を縮めさせたりする理由は、
宿っている人間が死亡すると自由になれるからである。
葛洪の記した道教の書『抱朴子』(4世紀頃)には、三尸は鬼神のたぐいで形はないが宿っている人間 が死ねば三尸たちは自由に動くことができ又まつられたりする事も可能になるので常に人間の早死にを 望んでいる、と記され、『雲笈七籤』におさめられている『太上三尸中経』にも、
宿っている人間が死ねば三尸は自由に動き回れる鬼(き)になれるので
人間の早死にを望んでいる、とある。
三尸を駆除することを消遣(しょうけん)という。
日本では、『大清経』を典拠とした三尸を避ける呪文が引かれており、
『庚申縁起』などに採り入れられ広まった。
その中に「彭侯子・彭常子・命児子」という語が見られるまた、
三尸が体から抜け出ないように唱えるまじない歌に、
「しし虫」「しゃうけら」「しゃうきら」「そうきゃう」などの語が見られ、
絵巻物などに描かれる妖怪の「しょうけら」と関係が深いと見られている。
上尸(じょうし)彭踞(ほうきょ)青姑(せいこ)青古(せいこ)青服(せいふく)阿呵(あか)蓋東(がいとう)とも呼ばれる。色は青または黒。
人間の頭の中に居り、首から上の病気を引き起こしたり、宝貨を好ませたりする。
『太上除三尸九虫保生経』では道士の姿で描かれる。
中尸(ちゅうし)
彭躓(ほうしつ)白姑(はくこ)白服(はくふく)作子(さくし)彭侯(ほうこう)とも呼ばれる。色は白または青、黄。
人間の腹の中に居り、臓器の病気を引き起こしたり、大食を好ませたりする。
『太上除三尸九虫保生経』では獣の姿で描かれる。
下尸(げし)
彭蹻(ほうきょう)血姑(けつこ)血尸(けつし)赤口(しゃっこう)委細(いさい)蝦蟆(がま)とも呼ばれる。白または黒。
人間の足の中に居り、腰から上の病気を引き起こしたり、淫欲を好ませたりする。
『太上除三尸九虫保生経』では牛の頭に人の足の姿で描かれる。
庚申待ちと呼ばれたこの行事、平安時代から続いていた。
▲一昨日未明も泥棒は休業せざるをえなかったろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
サッカーW杯の決勝トーナメント、
日本代表の対ベルギー戦のテレビ平均視聴率は30・8%、
瞬間最高は42・6%(ビデオリサーチ調べ・関東)。
★関東では1%が40万人が視聴と言うから
最高時は1600万人以上が見ていたことになる。
話題は何処でも共通だ。。
早朝として異例の高視聴率だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▲
この最高視聴率を記録したのが後半アディショナルタイム、
土壇場でベルギーに逆転ゴールを許した場面だと聞けば、
改めて天を仰ぎたくなる方が多かろう。
2点のリードで一時は開きかけたベスト8への扉が閉ざされた瞬間だった。
▲だが例のボール回しを酷評し、
対ベルギー戦の惨敗を予想した英BBCにして
「戦士の気概を示した」 と 日本代表を称賛した。
長らく
「決定力不足」を嘆いてきた日本のファンに、
「攻める代表」の姿を鮮烈に示した大会でもあった「。
▲選手が涙で示した悔しさは厚い扉の向こうの光景をかいま見たからだろう。
休業の泥棒も眠らせぬ未明の列島の盛り上がり、
後の世に日本サッカーの新ステージの序章として語り継がれることになればいい。