12月21日 (木曜日)
江戸の町奉行所の年末年始はどんなだったか。
仰天する記録がある。
「御用納」は25日、
その祝いに与力同心の知り合いも客として集まり、
引き続き「歳忘れ」と称して
何と大みそかまで飲み明かしたという。
▲園田英弘さんの著書「忘年会」で知った天保年間の話だが、
いやはやとんでもない大忘年会もあったものである。
年明けも正月17日まで諸藩の留守居役などの年礼客、
芸者やたいこ持ちらも入り乱れて気ままに飲み暮らしたそうな!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
▲武士の酒宴のけじめのなさにあきれていたら、
それと対照的な武家の「酒道(しゅどう)」について
醸造学者の小泉武夫さんが書いているのに出合った。
江戸時代は茶道や華道などと並んで、
精神修養をめざす酒道もあった(「江戸の健康食」)
▲その「主人設け」という武家の酒宴は、
「座主(ざす)」が2人の接伴役(せっぱんやく)とともに
客を供応する。
客は「肴(さかな)司(し)」という進行役に従い
「廻(めぐ)り盃」「競(せ)り盃」などの作法で酒を飲むが、
その間正座を崩さず背筋を伸ばし、
酔って乱れる者はいない。
~~~~~~~~~~~~~~~
▲かた苦しい「酒道」が明治になってすたれたのは分かるし、
だらだらと続く酒宴がなくなったのもよかった。
世は忘年会シーズンである。
江戸時代からある年中行事で、
現代の方がさかんに行われているものの筆頭が忘年会のようだ。
▲背筋を伸ばして飲めば体内に送られる酸素が増えて
悪酔いをしにくいというから、
昔の酒道にも合理性はあった。
酔ってのパワハラ、セクハラめいた言動、
車の運転が断じて許されないのは
今日の酒道である。
===================
★次回の忘年会には背筋を伸ばしてみようか?
そんなことも酒が入れば、口の方が忙しくて
背筋は伸びないであろう。
江戸の町奉行所の年末年始はどんなだったか。
仰天する記録がある。
「御用納」は25日、
その祝いに与力同心の知り合いも客として集まり、
引き続き「歳忘れ」と称して
何と大みそかまで飲み明かしたという。
▲園田英弘さんの著書「忘年会」で知った天保年間の話だが、
いやはやとんでもない大忘年会もあったものである。
年明けも正月17日まで諸藩の留守居役などの年礼客、
芸者やたいこ持ちらも入り乱れて気ままに飲み暮らしたそうな!
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▲武士の酒宴のけじめのなさにあきれていたら、
それと対照的な武家の「酒道(しゅどう)」について
醸造学者の小泉武夫さんが書いているのに出合った。
江戸時代は茶道や華道などと並んで、
精神修養をめざす酒道もあった(「江戸の健康食」)
▲その「主人設け」という武家の酒宴は、
「座主(ざす)」が2人の接伴役(せっぱんやく)とともに
客を供応する。
客は「肴(さかな)司(し)」という進行役に従い
「廻(めぐ)り盃」「競(せ)り盃」などの作法で酒を飲むが、
その間正座を崩さず背筋を伸ばし、
酔って乱れる者はいない。
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▲かた苦しい「酒道」が明治になってすたれたのは分かるし、
だらだらと続く酒宴がなくなったのもよかった。
世は忘年会シーズンである。
江戸時代からある年中行事で、
現代の方がさかんに行われているものの筆頭が忘年会のようだ。
▲背筋を伸ばして飲めば体内に送られる酸素が増えて
悪酔いをしにくいというから、
昔の酒道にも合理性はあった。
酔ってのパワハラ、セクハラめいた言動、
車の運転が断じて許されないのは
今日の酒道である。
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★次回の忘年会には背筋を伸ばしてみようか?
そんなことも酒が入れば、口の方が忙しくて
背筋は伸びないであろう。