システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

コーヒーの漢字「珈琲」は日本人が発明、ではないという田野村先生の論考

2024-03-26 21:13:36 | ユーザサービス一般
コーヒーの漢字「珈琲」の考案者が宇田川榕菴(うだがわ・ようあん)であると、各所で書かれています。

例えば、こちらのサイトには、
https://www.tsuyamakan.jp/special/coffee/
「珈琲」というあて字を作ったのは「津山藩医であり洋学者(蘭学者)の宇田川榕菴(うだがわ・ようあん)なんです」と、
津山洋学資料館(岡山県)の前館長が言ってます。

洋学資料館の前館長が言ってるなら、信じてもいいですよね!?

また、津山市のお土産屋さんには、それを標榜したドリップコーヒーが売っていました。
ちなみに、同資料館に、腺だかいろいろな漢字が、どこ発祥かと展示があった記憶。

田野村先生の論文 "音訳語「珈琲」の歴史" を見てみましょう。
https://hdl.handle.net/11094/81237

曰く、
>宇田川の学習記録である私的な語彙集への記載がその後の日本における「珈琲」の普及に関わったことを示す事実はない。…「珈琲」が中国語からの借用であることが明らかになった今、…宇田川の語彙集はもはや日本における最古の記録という意味しか…

情報リテラシーとかフェイクニュースの見分けって難しいですねぇ。。
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