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とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
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開平と開立(第9回):729の算盤による開平(倍根法3)

2017年03月08日 19時16分22秒 | 開平、開立
開平はん」に729を置いたところ


[English]

前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が2桁、過大根が生じ途中で根を還元する必要がでてくる。理論編も参考にしていただきたい。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による729の2乗根の解法(答は27)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

729 -> (07|29) : 7が第1群の数、根の桁数は2


手順1:729を置く。第1群は7。


手順2:7以下の平方数は4=2x2。2を初根としてDに立てる。


手順3:2の平方を第1群の7から引く。7-4=3となる。: -a^2


手順4:初根2の2倍の4をABに置き、倍根とする。


手順5:32にフォーカスする。


手順6:32を4で割り、商8を得て割止め、この商8を次根とする。: ÷2a


手順7:4x8=32を32から引く。つまり商と倍根の積を引く。: -2ab


手順8:8の平方=64を第2群の09から引けないので8は過大根だとわかる。よって次根8から1を引き7をEに置く。そして倍根4を還元してGに置く。


手順9:49にフォーカスする。


手順10:還元した7の平方49をGHの49から引きGHは00になる。


手順11:根は27と求まる。


最終状態: 答 27

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)


同じ問題の半九九法での解法と比べてみてほしい。


第10回も引き続き倍根法による開平を行う。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
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目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
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開平と開立(第32回):729の算盤による開平(半九九法2)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/64593a1431f326edd8f6fcfb34c76743


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