2009年05月15日 10:31
高知白バイ事件の再審を求めるネット署名開始
『片岡晴彦さんを支援する会』がHPにて、今日からネット署名をはじめました。
片岡晴彦さんが加古川刑務所から帰ってきたら、ただちに再審請求の準備にとりかかります。その準備ができ次第、高知地裁にて再審請求の手続きを取りたいと思います。署名はその時に同時に裁判所へ提出いたします。
署名の主旨等、詳細は支援する会HPトップページからお願いします。また、携帯電話からも署名が可能となりました。よろしくお願いします。
1) 署名用紙をダウンロードして署名を郵送
2) ネットでの署名
3) 携帯電話からの署名
これで、3つの署名方法が選択できるようになりました。ご都合の良い方法で、ご協力をよろしくお願いします。
さて、今日は高知白バイ事件の国賠訴訟が高知地裁で始まる日です。今朝の新聞に「おお~~!!」という国賠関連の記事がありましたので、簡単にご紹介します。
富山冤罪事件で国賠提訴
富山の冤罪事件の被害者で2007年に無罪が確定した柳原浩さんが、違法な捜査で、逮捕監禁されたのは不当として、富山県や捜査を担当した検察官や警察官に慰謝料など1億円の支払いを求めた国家損害賠償訴訟を起こした。
富山の冤罪事件は有名ですので、皆さんはご存知のことと思います。ここでも、組織でなく、高知白バイ国賠と同様に検察官や警察官を被告としたことが大きな意味を持ちます。
無茶な命令や違法な指示命令をだす警察・検察幹部。そしてそれを、出世や保身のために実行する現場捜査官がいる限り冤罪事件はなくならない。
そういった関係に楔を打ち込むためには、現場もそれなりに責任を取ってもらわないとならないと考えてます。現場の多くの警官もそういった命令を喜んでやっているとは思えませんが、彼らにとっても「違法な命令」は拒否したいでしょう。しかし、信じられないような捜査や証言を行って無実の人間を刑務所に送り込んでいることは事実です。
その背景には「命令は絶対だ」とか「仲間はずれがいやだ」とかいろいろあるでしょうが、もう一つ、間違いなくある理由の一つが考えられる。「ばれはしない。ばれても自分は責任を問われないし、恥もかかない。」という心理があるのではないか?そこを正すべきだろう。
また、命令する方も、違法な捜査命令の結果、現場の『平』が責任を取らなくてはならないとなれば、少しは考えるだろう。何よりも真面目な警官の皆さんが違法な命令にたいして「NO!」と言える環境に近づくことができる。
高知白バイ国賠にしろ、今回の富山の国賠にしろ、被告となった現場捜査官は「明日の我が身」を現しているとは、多くの警官は思わないのだろうか?
昨日 ドキュ宣の仙波さんの番組を見た。支援者がDVDを送ってくれたのだが、感じるものは大きかった。この番組を見た現場の警官たちがどう思っているだろうかと気になった。「見たくも無い」とテレビを消すのか、「ちぇっ」と舌を打つのか。俺にはできないとあきらめるのか? これまたいろいろな思いがあると思う。
みんながやっているからと、領収書にサインをすることが、同じ理由で無実の人を刑務所に送り込む違法捜査に繋がっていることを知らなくてはならない。そして、如何なる理由でもそれに加担したなら、現場も責任は取らなくてならない。
蛇足
心ある現場の警察官の皆様へ
高知や富山の国賠で警察が敗訴することが、働き甲斐のある職場環境に繋がることに気が付いてください。