阿久根市 市民の議会批判続出 議員と語る会 竹原市長は姿見せず
鹿児島県阿久根市の出直し市議選で当選した16人の議員と市民の「語る会」が29日夜、同市民会館であった。竹原信一市長の不信任案が論点となり、動向が注目されていた竹原市長は来場しなかったが、会場にはほぼ満員の約700人が詰め掛け、関心の高さを示した。
語る会は、議会側が市民に開かれた姿勢をアピールしようと初開催。壇上に並んだ16市議が1人ずつ不信任案に対する考え方を表明。選挙前の態度と同じく10人が賛成、5人が反対、1人が保留とした。
会場からは「議会は市長をいじめているのか」など議会批判が相次ぎ、市長支持派が上位当選した結果を踏まえ「票を真摯(しんし)に受け止めるべきだ」と不信任に反対する声が大勢を占めた。反市長派市議は「市政を私物化している竹原市長には任せられない」と不信任の理由を説明した。
会場では市長支持の意見には大きい拍手が送られ、反市長の市民からは「怖くてとても意見が言えるような状況ではなかった」との声も漏れた。
=2009/03/30付 西日本新聞朝刊=