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備忘録

鉄と政 最終シリーズ3 これまでとこれから

2014-02-05 07:58:26 | 雑記録

鉄と政 最終シリーズ3 これまでとこれから

 
 居酒屋「霞」に鉄と政、そして旦那の3人が揃って久しぶりに飲んでいる。飲んでいるというよりは話し込んでいた。その晩はその冬初めての寒波に覆われ、雪もちらつき始めていた。
 
鉄と政の前で旦那がこれまでの流れを整理した
 
旦那「去年の9月、神奈川でネガ検証が行われたよな。ところが、企業の撮影ミスから、ドット痕が確認されなかった。正確には疑いはあったが、断言できるほどのものではなかった。学者肌の三宅先生は正直にそのままに三宅鑑定書に書き上げ、それを奉行所に提出したのは12月頃、そして年明けの高知地検が1月に記者会見を開いた。」
 
鉄「はい、再審三者協議中の証拠を記者会見で発表した件ですね」
政「片岡の叔父貴のした白バイ隊員偽証罪告訴もそれを理由・・つまりネガ検証で「ドット」がでなかったから、不起訴となりました」
 
旦那はそれ頷き、盃ををあけた。
旦「その1月の記者会見のあとは、3月の弁護側の記者会見。ここで三宅鑑定がマスコミに公表された。」
政「KSBじゃ三宅先生地震が捏造疑惑を説明してましたねぇ」
鉄「記者会見の様子はモーニングバードでも全国放送さて、高知でも放送されましたが・・」
 
政「2月28日の三者協議で三宅鑑定書と弁護側事故鑑定書が提出されまして、それに対して、検察は科警研の意見書が5月に提出されたんですがね。この科警研の意見書ってのが、今回の地検最終意見書の切り札って扱いです。」
 
旦「そう。その科警研意見書をさらに切り返したのが、9月12日の最終三者協議に提出された三宅意見書なんですが、私がその重要な二つを公開していないってのはあれだね。」
 
鉄「旦那ぁ~ あれどころじゃねぇです。科警研と三宅先生の意見書と、大藪鑑定人証人尋問をあげない事にゃぁ。この先、話は続きやせん。」
政「兄貴の言う通りです。なにしろ 最終シリーズですからね。」
 
ちょうどそこへ、霞の女将がお銚子をもってきて、3人に声をかけた
「店からのおごりだよ。飲んでおくれ。」
 
風が止み、散らいついていた雪は本降りとなって屋根に積もり始めた。

 

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