富士フィルムよ 国民が応援しているぞ/高知白バイ事件の闇・国家の犬との闘い ~ 新党市民(政治団体)藤島利久
http://www.asyura2.com/11/senkyo120/msg/859.html
高知白バイ事件からは、この国の異常な裁判と報道カルテルの実態が浮かび上がる。。。
今、高知白バイ事件では、冤罪被害者の元スクールバス運転者・片岡晴彦氏(代理人・生田暉雄弁護士)から昨2010年10月提出された再審請求を裁判所が認めるか否かで激しい論争・駆け引きが繰り広げられている。。。ポイントは、高知県警が、事故現場の実況見分で撮影した写真のネガフィルム・・・
この事故現場の写真には、物理現象としてあり得ないタイヤ痕などが写っていたのだが、検察は警察の主張を無理やり飲まされ起訴した。更に、裁判所は、地裁・高裁・最高裁に至るまで、事故バスの真後ろで事故を目撃した校長先生やバスに乗っていた生徒の
『バスは止まっていた。そこに白バイが衝突した。』
という証言を退け、「警察から提出された科学的証拠を疑う余地は無い」という我国の刑事事件裁判の大原則に基づき、この奇怪な写真を証拠採用して片岡氏の業務上過失致死罪(冤罪)を確定させたのである。
片岡氏は、真実は国道上でスクールバスを止めて右折待ちをしていたにも拘わらず、警察の捏造証拠に基づき、右前方不注視のまま国道脇のバイキングレストラン駐車場から急発進し、直進して来た白バイを撥ね殺したとして1年4ヶ月間投獄された。。。既に、刑期を満期務めあげて出獄している。
私は、この一連の裁判の流れで確信した。『やはり、この国では、裁判所より、検察より、圧倒的多勢の警察が強くて偉いんだ。』と・・・
私にも忌まわしく苦しく理解し難い過去の経験がある。
私が大学生の頃、父が、故郷・高知県本山町の前町長らに不動産売買資金を騙し取られたことを地元警察に訴えたのだが、現場の刑事が受理した告訴状が上からの圧力で突き返され(正式な告訴をもみ消され)、家業倒産・一家離散に追い込まれた事件があった。。。当時、大学で原子力工学を学んでいた私は学費未納で退学を余儀なくされた。
あれから30年の月日が流れた。。。この間、私達父子は、考え得るありとあらゆる手を尽くして国家賠償訴訟や告訴告発に臨んだが、裁判での正当な主張は裁判官の理不尽な判断で悉く退けられ、警察や検察にはまともに取り合って貰えなかった。。。私は、自身の公設秘書裁判、子どもの小学校廃校阻止裁判、高知白バイ事件を高知新聞が報道しない事に異議を唱えた裁判でも同様に司法の闇を見た。
そして、『この国で、今、裁判をしても、行政や体制側が不利になる場合、まともな判決は出ない。。。先ずは世直しだ!』と、意を決して高知を飛び出し、全国を巡りながら活動するようになったのである。人生を賭してこの国の司法の闇と闘う決意は既に出来ている。今は活動拠点を東京に移し、妻子・家族とは離ればなれの生活を送っている。
さて、高知白バイ事件に話を戻そう。
警察は、この国で教員を除けば最も数の多い公務員だ。教員に対する文科省の統制とは比べようもなく、警察庁と言う軍隊式特別機関の指揮命令系統下に強固に統一されている。他国ではアルバイト・臨時採用の警察官もいるようだが、日本では全ての警官が国家に対する生涯の隷属を求められる。。。すなわち、日本警察は、単一組織として世界でも他に類を見ない、最高最強の国家隷属的公務員集団と言えよう。
「国家の犬」
あまり好んで使おうとは思わない言葉だが、他に言葉が見つからない・・・ 真実であるが故に他には思い浮かばない。。。その捜査能力は極めて高い。検察官・裁判官・政治家らの本人と家族の不祥事や非行・犯罪の証拠が、警察の倉庫に山積みにされているだろう。。。国家の人質として・・・
この国で迷宮入りになる事件には警察幹部の家族らが何らかの形で関与していると思われる。迷宮入りできなけば、誰か他人を犯人に仕立て上げる・・・
犬は自分の頭には噛みつけないのだ。
巨大国家組織たる警察が総ぐるみで牙をむいた高知白バイ冤罪事件は正に「警察の牙城」だ(小沢一郎・陸山会冤罪事件が「検察の牙城」と言えるだろう)。高知の地検・地裁に配属された若い検事・裁判官らは警察組織にとっては「小僧」に過ぎない。この小僧らは、国家から認められた裁量権の一片すら警察組織に認めらず、強大な警察権力に押しつぶされる。初めて自分が足を踏み入れようとする歪な深い司法の闇世界の入り口で立ちすくむみ震え上がる。
子どもの頃から勉強机に向かい続け、順調に司法試験に受かって自分では大人になったと過信していた「小僧ども」は、警察組織との圧倒的な力関係と検察・裁判所内での自らの出世を天秤に掛け、警察に言われるがまま・・・ 国家の犬に吠えられるがまま・・・ 脅えながら不当な公訴を提起し、求められるがまま冤罪判決を書きあげて一人前と認められる。。。小僧らは優秀だ。良い点数を取ることには抜け目が無い。
高知白バイ事件は、我国の司法の闇社会で日常行われる警察官・検察官・裁判官らの「スクラップ&ビルド=再教育・洗脳制度・再処理工場」の過程を学ぶに丁度おあつらえ向きの事件と言えるだろう。。。若く意欲に燃えた官吏らは、目の前を怒涛の如く過ぎて行く現実に必死で付き従って行く。その過程で瞬く間に硬直化した頭脳をもった犬と、いつ噛みつかれるか分からない狂犬の鎖を握らされたロボットに仕立て上げられるのだ。
更に、高知白バイ事件は、司法機関とマスコミの闇を学ぶに良い教材だ。地元高知新聞は、警察との圧倒的力関係から(他の事件情報を貰えなくなるが故に)このおぞましい冤罪事件を報道しない方針を固め現在に至っている。。。高知新聞は、地方寡占報道機関の典型的事例として、国家の犬・高知県警が公道に撒き散らした糞を拭い取る「紙切れ」に成り下がったのだ。
これが私の知る高知白バイ事件の実態・・・ 我国の司法は高知で死んだのだ。。。
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硬直状態に入った事件が動いたのは今年になってからだ。7月、私は、生田暉雄弁護士を羽田空港と東京地裁の間で往復送り迎えした。
2か月に1度程度ではあるが両者の都合が合えば食事などの時間を取っている。。。親子ほども年が離れているが妙にウマの合う処がある。弁護士の言葉を借りれば『公憤』が二人を繋げているのだと思う。
その送り迎えの際に、生田弁護士から『裁判所がネガフィルムの鑑定を決定し、高知県警からネガの原本を提出させた。』と聞いて心が躍った。。。冤罪判決を到底認めることが出来ない出所後の片岡氏や生田弁護士・支援者らは、一貫して証拠写真のネガフィルムの提出・鑑定を裁判所(警察・検察側)に求め続けていたのだが、その努力が実って、執拗に抵抗する高知県警が渋々従ったように状況は判断できた(今になって考えると疑問符がつくが・・・)。
正直私は、ネガフィルムがこの世に出ることはあるまいと思っていたのだが、今般の再審請求の可否に係る判断に際し、裁判所がネガの鑑定の必要性を認めたと言う。。。画期的な判断だ!
『ほう、凄いですね。どうしたんでしょう。裁判官バッシングが功を奏したんでしょうか・・・。何れにせよ皆の努力が実ったようですね!』と、冗談とも本気ともつかない言葉が思わず口をついて出た。不思議な感覚だった。。。高知の片岡さんや、その支援活動を継続する方々の顔が思い浮かんだ。
そして生田弁護士から『裁判所が指定する鑑定機関以外に、こちらでも独自の鑑定機関を探して調査したいんですよ。藤島さん協力して欲しい。』と申出を受け、私なりに出来る限りの努力を約束して別れた。とても後味の良い「一仕事」だったことが記憶に新しい。。。生田弁護士の満足そうな笑顔と、湾岸道の青空が印象的な初夏の一日だった。
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今般、高知白バイ事件に関するフライデー報道により、高知県警による実況見分ネガフィルムの捏造事実が日本全国にばら撒かれた。
「高知白バイ事件 再審請求で証拠写真ねつ造の新事実(週刊FRIDAY)」
http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/861.html
06年3月3日の事件発生直後に高知県警が撮影したという6本のネガフィルムの鑑定結果が正式に出されようとしている。このうちの1本の出荷日付が、06年3月3日の事故日から3年以上経過した09年6月17日付であったとの報告が、一旦富士フィルムから出された。。。驚愕の事実だ。これが国民に伝われば国家的大事件に発展するのだがマスコミは静観を決め込んでいる。本来、マスコミは、小沢・陸山会事件のように大々的に報道しなければならない問題だが・・・
こうした暗黙の報道協定・談合報道・報道カルテルによる一線横並びの報道姿勢を見るにつけ、『この国の闇は深いな・・・』と再認識する。。。小沢一郎(陸山会)冤罪事件・放射能汚染・TPP問題と同じように、マスコミと国家は国民に真実を伝えない。嘘にまみれた穏やかな社会が彼らにとって住み安い社会のなのだ。それを壊したくないから「国家の犬」を養っている。警察はそうした薄汚れた社会の番犬だ。
『今後、製造元の「富士フィルム」に圧力が掛かって来るのではないか・・・』 (下記)関係者のブログからは当然の心配が伝わってくる。。。裁判所に対する製品出荷日付の正式報告を目前に控えて水面下で激しいせめぎ合いが続いているようだ。
富士フィルムに対して闇の手が伸びることは容易に想像がつく。。。此処が正念場だ!
富士フィルムよ 国民が応援しているぞ!!! 企業の利益は国民と共にあるのだ。東電の二の舞はやめよ。
【動画解説】 是非見て下さい。気持ちが伝わるのが動画です。