国土交通省所管の財団法人高速道路交流推進財団は2009年3月6日、「ETC」車載器の新規購入者に対し、3月12日から助成金を出すと正式に発表した。財団には、「問い合わせがものすごく殺到」、特設サイトが一時ダウンした。
■「数のカウントができないくらい、対応に追われている」
09年3月から、ETC搭載車を対象にした休日1000円乗り放題など、高速道路料金の大幅な値下げが始まるのを受けて、ETC車載器の新規購入者に対して、4輪車では5250円、2輪車では1万5750円を助成する。財団のホームページにはアクセスが集中し、6日午後、制度を説明する特設サイトが一時ダウンした。同財団には、助成金の額や助成の方法、助成取扱店などの問い合わせが電話で殺到、
「数のカウントができないくらい、対応に追われている」
状況であると話している。
同財団はこの助成制度の主旨として、「ETCの普及促進は渋滞を解消し、CO2の削減に非常に有効な手段であり、公益的な要素が大きい」ことを挙げている。助成金を受ける条件は、(1)ETC車載器を「助成取扱店」で「新規に」購入する、(2)「2年以上」の使用と「2回以上」の分割払いを行う、(3)申込時に「アンケート」に回答する、などだ。期間は09年3月12日から3月31日までで、それより前の予約は行っていない。来年度についても実施する可能性があるという。
■10月末以降、前年比の2倍程度伸びている
ETC車載器の販売店やメーカーにも余波は飛び火しそうだ。
早くからETC車載器の販売キャンペーンを行っている、イエローハットの営業管理部は、
「助成金について、今朝方から問い合わせが入っている」
と話す。ETC車載器自体の売り上げも、高速道路関連の政策が発表された10月末以降、前年比の2倍程度伸びているという。ただそれ以上に、
「おそらく3月が一番好調ということになると見込んでいます」
と期待している。
オートバックスセブンも売り上げが2倍前後伸びているとし、
「(政策の発表から)このような勢いが来ることは予想していた」
と期待を隠さない。
また、複数のETC車載器メーカーに問い合わせたところ、各社は生産や受注について11月、12月から軒並み増えているとしている。
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