2010参院選:高知選挙区 候補者の横顔/5 藤島利久氏 /高知
(届け出順)
◇「白バイ事件」へ熱意--藤島利久氏(48)=無新
「小手先で国民の人気を取って、政権を維持するのが政治ではない。私は中身だけで勝負する」--。白いTシャツにジーンズ姿。多くの人に自分の主義主張を訴えるため、一番動きやすい姿で選挙活動に臨む。出馬を表明したのは、公示直前の6月22日。「何よりも白バイ事件を解決したいため。白バイ事件から日本の司法制度を抜本的に見直したい」と力を込める。
06年3月、旧春野町(高知市)でスクールバスと白バイが衝突、交通機動隊員が死亡した。逮捕されたスクールバスの元運転手は無罪を主張。「自分が手伝わないと絶対に解決せん」。出会った瞬間、強く感じた。元運転手が業務上過致死罪で実刑判決を受け服役した後も支援を続けている。
本山町出身。大学中退後、訪問販売業など多くの仕事を経験した。働いた場所は飲食店だけでも20店以上。「仕事もお金もないから生きていくのに必死だった。私ほど波瀾(はらん)万丈な人生も珍しい。他の候補者よりは荒波は経験している」と振り返る。高知市立追手前小廃校や高知女子大移転の反対運動など市民活動も積極的に行う。「思い立ったら、すぐ動く性格だから」
高校時代は同町の嶺北ラグビー部で主将も務めた。現在も40歳以上のラグビーチームに所属している。後援組織もなく、ポスター張りや街頭演説、ほとんど1人で行う。「大変なこともあるが、ラグビーで得た『根性』でとにかく走り回る」【黄在龍】
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