雑記録X

備忘録

これから・・・

2011-07-30 19:47:16 | 雑記録

これから・・・

 
  今日になっても22日の三者協議の内容がいま一つ掴めていない。
 
 はっきり言えるのは、ねつ造を前提とした弁護側の主張は裁判官には「問題」のようだ。片岡さんのブログにも書いてあるように「再審請求人がねつ造と断定するのは不適切」と裁判官が発言したことからもわかる。
 
 こちらの高知県警スリップ痕捏造という主張は今に始まったことではなく、原審第一回公判からの者であることは周知の事実だ。そして、これまでも指摘されてきたとおり、その主張が片岡無罪のハードルを上げてきたのも事実と思う。
 
 ここで、裁判官の今回の発言の意図を考えてみると。
 「そこに拘るなら、まともな判決は出せないよ」ってことか?
 
 いやいや、再審が始まって以来ことあるごとに、ねつ造を前提として裁判官の鑑定に対する提案に「注文」を付けてきたことに対する苛立ちなのかもしれない。
 
 もう、今の私には裁判というものを先入観なしに眺める余裕はないのは確かだ。
 
 さて、二二日の第四回三者協議で、隠されていた高校生調書が検察から提出された。KSBの放送でバスがとまっていたと断言した生徒の調書だ。私も何度か彼の話を直接聞くことができたが、終始バスは止まっていたと証言してくれた彼の調書の内容は・・・
 
 以下要約です
 
 バスは歩道に一旦停止後、国道の真ん中から数メートル手前で一旦停止した。その後、徐々に前に進んだ
 その時、白バイは右折車線を走ってきて、バスの数メートル手前で東に傾いたあと、すぐに衝突音がした。その時バスは少しだけ揺れた。白バイがぶつかったときはバスは停止していた。
 
                                                       以上
 
 この内容では地検も県警も原審公判で出せないよな。明らかな白バイの通行区分違反を指摘している内容だし、その結果として、衝突地点が実況見分調書にある④地点、つまり道路端から6.5m地点とはならず、片岡さんの主張する⑤地点そのままだもの。白バイ無過失が大前提の県警・地検はだせない。
 
 この調書には、白バイの速度に関する記述がないことも不自然だし、国道の真ん中数メートルという記述の曖昧さに録取した警官の苦労が見える。
 
 おそらく、生徒のいう「国道の真ん中」とは中央分離帯を指しており、その手前数メートルで停止したと言ったのだろう。そこから先に「徐々に前に進んだ」という部分は、私の聞いた生徒証言と一致しないところであるから、書き足しだろう。
 
 「国道の真ん中」を片側車線の真ん中(道路端より6m地点)とすると、その数メートル手前では、事故を目撃した生徒の座席はまだ路上に出ていない。ところが、調書では自分の位置が路上に出ていたと断言している。
 
 恐らく、検察はこの調書の証拠価値をスリップ痕という物的証拠を以てして価値のないものとするつもりだろう。
 
 そのスリップ痕鑑定先も決定したようだ。裁判所から指定された2名とも、すでに高知白バイ事故の鑑定をしている。一人は雑誌にとんでもない鑑定をお書きになったJARIのOBの方。もう一人は原審判決後、弁護士が鑑定を依頼した弁護士。前者はすでに余談があり不適切という弁護側主張が認められて却下された。
 
 後者の方も、液体がしみ込んだようなスリップ痕写真を見ただけで、「ご希望に添えない」と鑑定を断ってきた鑑定界で名のある大家だ。にもかかわらず、神の声でこの方がスリップ痕の鑑定をすることが決まった。こちらの希望する鑑定先は神の意にそぐわなかった。
 
 私としては前者の方がやりやすかったかなと思ったりしたが、はてさて・・・
 
 鑑定の資料は、今回提出されたネガから焼き付けられる写真と実況見分調書や科捜研算定所など裁判記録などだ。
 
 今回の生徒調書も含まれるはずで、そうなると、鑑定前に資料である実況見分調書の正確性が揺らぐし、科捜研の算定所の前提である白バイはバスに直角に衝突したということもさらに怪しくなる。
 
 逆に言えば、生徒証言が無視され、見分調書や目撃隊員証言が証拠価値がそのまま認められて鑑定資料として用いられることとなれば、結果は見えてくる。
 
 公平にやるなら、疑わしい証拠を資料としないとするべきなんだが、そうなると、唯一の鑑定資料はスリップ痕写真となるのか? なるだろうな・・。なぜならば 裁判所はネガを証拠として鑑定資料にするための、一応の手続きを弁護側にとらせているもの。なにしろ事故鑑定というよりは路面痕跡鑑定と限定されたものになりそうで、破片の散乱状況や、バスの破損状況は無視されそうですからね。
 
 もちろん、弁護側も指をくわえているだけじゃなく、今回提出されたネガの不自然さを追及しているし、新たなネガに関係する資料提出を求めている。
 
 そんな折に出た言葉が「請求人が捏造と断定するのは不適切」という発言だ。
 
 ここまで書いたら、ついでに もう一つお知らせしておこう。
 
 土佐署撮影のネガフィルムの端っこに手書きで振られた通し番号に欠番があった。こうなると欠けた番号のネガが存在すると考えるのが当然で、弁護側もその提出を求めたはずだ。その数2本。
 
 また、弁護側はカメラの機種と撮影者の提示も求めた。撮影者が不明な写真やネガの証拠価値を認めるわけにはいかないでしょう? まちがってます?
 
 未提出のネガは地検は不見当で逃げるのは見えている。なにしろネガの検証日程が9月某日に決定したからだ。8月16日の三者協議では、撮影者くらいは裁判所も応じてくれると信じているが、機種には?がつく。とても重要なんだけどね。
 
 警察や検察の犯罪が絡む裁判に裁判員制度が入らない限りは、こんなことが続くのだろう。
 疲れるなんてものじゃないねぇ。向こうもそれを狙っているから、やるしかないけど。
 
 
 
 

中立の保安院、やらせ質問・動員に不信広がる

 中部電力に対する「やらせ質問」要請に続いて、四国電力伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)のシンポジウムでも、参加者の動員要請が明らかになった経済産業省原子力安全・保安院。(読売新聞)
[記事全文]

保安院やらせ要請、「ふざけるな」反発の浜岡 - 読売新聞(7月30日)

原子力安全・保安院:世論工作、浜岡原発シンポやらせ要請 国民の不信拡大必至 - 毎日新聞(7月29日)


◇原子力の安全確保を図るための機関

・ [用語]原子力安全・保安院とは - kotobank

原子力安全・保安院とは?

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原子力安全規制の業務内容 - 原子力安全・保安院

なれ合いの原子力ムラ…保安院の存在意義は? - 読売新聞(7月30日)


◇分離・解体求める意見も

・ [社説]保安院やらせ 今のままなら解体せよ - 中日新聞(7月30日)

・ [社説]やらせ疑惑 経産省から保安院分離を急げ - 読売新聞(7月30日)


◇「やらせ」で謝罪

保安院長「やらせ」で謝罪 - Yahoo!トピックス バックナンバー(7月30日)

保安院やらせ要請、海江田経産相「極めて深刻」 - 読売新聞(7月30日)


◇「やらせ」の実態は

保安院、四国電関係者呼び出して依頼…動員問題 - 読売新聞(7月30日)

電力3社に質問や動員を依頼 - NHK(7月29日)


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