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備忘録

日本政府が「見捨てた」拉致~金大中事件 34年目の真実~

2009-12-04 10:40:47 | 雑記録
 2007年6月10日放送

ザ・スクープスペシャル 
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<特集1> 日本政府が「見捨てた」拉致~金大中事件 34年目の真実~

今から34年前の8月8日、東京の高級ホテルから1人の韓国人政治家が突然姿を消した。
男の名は金大中氏。当時独裁体制にあった韓国・朴正熙大統領にとって最大の政敵であり、
同政権がその動向を最もマークしていた人物だった。その彼が日本国内で白昼、複数の男
たちにより極めて荒っぽい手口で拉致されたのである。
日本政府は韓国政府に対し原状回復を求め、真相究明を要求し続けた・・・はずだった。

これまで数々の謎と闇に包まれていたこの事件が、昨年2月から急速に動き始めた。
韓国・盧武鉉大統領が打ち出した「現代史見直し政策」のもと、情報機関「国家情報院」が、
1960年代以降に起きたいわゆる「謀略事件」の真相究明に乗り出したからだ。
そのなかで当時の韓国外交文書が公開。そこには衝撃的な事実が記されていた。
当時の田中角栄総理大臣は、金大中氏の原状回復を求めるどころか、
「金大中は日本に来なければいい」と正反対のことを韓国の首相に告げていたというのだ。
日本はいわば主権を放棄し、一人の政治家を「見殺し」にしていたことになる。

果たして、金大中氏拉致事件は誰が何の目的で行ったのか?「真犯人」は誰なのか?
日本政府は「政治決着」の名のもとに、何を行ってきたのか?
そして、われわれ国民に対し何を隠し通してきたのか?
安倍政権が課題として掲げる北朝鮮による「拉致問題」。その一刻も早い解決が求められる
今だからこそ、かつて日本で白昼堂々と行われた「拉致事件」を総括する必要がある。

事件当時毎日新聞大阪府警担当記者で、この事件で数々のスクープ取材を行っていた
鳥越俊太郎が、当時の関係者への新たな取材や膨大な外交資料から浮かび上がった
新事実を積み上げ、今なお謎に包まれた「闇」の真相に迫る。


<特集2> 「兄の殺害告白」は仕組まれた?~女性同房者「スパイ」疑惑~


2004年3月24日、福岡県北九州市八幡西区引野口で火災が発生。
焼け跡から58歳男性の遺体が発見された。その後、別件でこの男性の妹が逮捕され、
4ヶ月以上勾留されたが、この女性は殺人・放火については一切認めず、また女性の
関与を裏付ける物的証拠も出てこなかった。しかし検察は殺人・放火の罪でこの女性を
起訴。自白も物的証拠も無いなかで、主な根拠となったのが、勾留中同房になった女性が
被告から聞いたという「証言」だった。

「被告女性は私にメモで『私は殺したことを認めます』と書いた」、
「また被告女性は『実は兄を合計2回刺している。兄の首を刺した後に胸を刺した』とも
話していた」。そんな同房女性証言をもとに再鑑定したところ被害者の首に生前時の
刺創が見つかり、これが「秘密の暴露」であるとして、検察側は逮捕・起訴に至ったのである。

しかし、公判では、この同房女性をめぐって数々の疑問が浮かび上がってくる。
警察が行った同房女性の捜査報告書には「(被告が同房女性に)『凶器はフランスで
購入したアーミーナイフであると話した』と供述しているが、突拍子も無いことを言うので
調書を作成しなかった」と記載。別の捜査報告書には「私、頑張って話を聞きだしました」
と警察に迎合している姿が残されている。

また、兄の殺害を告白したとされるメモについても弁護側は、同房女性が
「性格判断をするのでこの文面でメモを書いてほしい」と被告に話し、
無理矢理メモを書かせたと指摘。公判を通して、警察がこの女性をいわば「スパイ」として
利用した疑いが出てきたのだ。さらに被害者の死因に関して「秘密の暴露」にあたると
された鑑定結果や被告が放火したとされる時系列にも数々の疑問点が浮上している。
番組では、事件に関わる問題点を徹底検証。
事件の真相に迫るほか、すべての鍵を握る同房女性の影を追う。



■ 金大中拉致事件~事件発生、広がる波紋
    金大中拉致事件~残された謎、明かされる真実

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 金大中拉致事件~韓国外交文書・元外務省高官が語るホンネ

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