Krannert MBA JP Blog

WORK HARD, WORK RIGHT, WORK TOGETHER

MGMT645 Mergers, Acquisitions, and Corporate Control (2012 Tomoki)

2012-02-13 19:12:54 | Elective-Finance
MGMT645 Mergers, Acquisitions, and Corporate Control
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Waelchli, Urs

企業の合併や、買収において考慮すべき事項や、交渉手続
などについて学習しました。

内容としては、買収提示価格の算定方法を中心に、
交渉において盛り込むべき条件、また買収の際の
資金調達方法などについて、実際の企業のケースを
題材にして学習しました。

このクラスでは、成績の30%がクラス中の発言によって
決定されるため、予習に多大な時間を費やし、十分に
準備したうえで臨む必要がありました。

なお、この授業の成績の大半は、モジュールを通しての
プロジェクトによって判定されます。その内容は、
P&Gの社員がクラスに来訪し、会社の現状などを説明し、
生徒が現存するアメリカ企業の中からP&Gの買収先と
買収条件を提案するというものでした。

1ヵ月以上にわたって、チームで取り組んだプロジェクト
でしたが、実在の企業を様々な切り口で研究し、企業価値を
算定し、P&Gが提示すべき買収価格等を提案しました。

これまでに身に付けたファイナンスのコンセプトを
フル活用する必要があり、実践的な知識が身に着くと同時に、
P&Gという世界的な企業の社員からレスポンスを受ける
ことができ非常に有意義な経験でした。

成績はクラスへの貢献に対する教授の評価の加え、
プロジェクトに対するP&G社員の評価、そして
HW(×2)をもとに判定されます。

教授はスイスから来たジェントルマンですが、個人的な感想として、
これまで師事したファイナンスのProfessorの中で最も分かりやすく、
ディスカッションをまとめるのにも長けています。
上記のプロジェクトもあり、本当に充実したクラスでした。

MGMT614 Portfolio Management (2012 Tomoki)

2012-02-13 19:05:09 | Elective-Finance
MGMT614 Portfolio Management
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Gulen, Huseyin


株式市場等への投資においてポートフォリオを構成する
ための理論や、考慮すべき事項について学習します。

効率的フロンティアや資本市場線 (Capital Asset Line)、
資本資産評価モデル (CAPM)などの基本理論を学ぶと同時に、
伝統的な理論にとらわれない運用方法 (Market Anomalies)
についても学ぶなど、幅広い知識を身につけることができました。

この授業では、数々の課題に加えてプロジェクトが課されました。
それは、授業で学習した理論を用いて、アメリカ企業の中から
15社の株式を選び、ポートフォリオを構成したうえで、運用益
を競うというものでした。

(とは言え、実際に資金を投資するわけではないのでご安心を)

一ヵ月にわたってこれらの企業の値動きを観察する中で、
それぞれのニュースが各企業の株価に及ぼす影響など、実践的な
知識を身につけることができました。

結果的には、深刻化したヨーロッパ経済危機の影響で、全ての
チームがマイナスの運用益という結果に終わりました。
実際に、プロの投資家でさえ、40%以上の確率で、ランダムに
選らんだポートフォリオに運用益で負けるという統計もあり、
株式運用の難しさを改めて実感しました。

成績は、上記のプロジェクトに加え、中間試験、期末試験で
判定されます。Participationは10%しかカウントされないので、
試験さえ乗り切れば問題ありません。

ECON 590 International Economics (2012 Tomoki)

2012-02-13 18:54:18 | Elective-Others
ECON 590 International Economics
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Hummels, David


このクラスでは、国際市場における各国の貿易政策、
為替政策、環境政策などについて、経済学の理論を
応用しながら学習しました。

また、移民政策をはじめとした国際労働市場についても
学習しました。最近では、高い教育を受けた人材の移民が多く、
アメリカの博士号取得者の30%は外国人であるという点は
興味深いデータでした。確かに、わが校でも、教授の中には、
インド人をはじめとした外国人の割合が高いことも納得です。

各国の貿易政策の理論については、現在、日本で争点に
なっているTPPやFTAなどについても学習しました。

外務省職員でもない限り、これらの知識が直接的に業務で
生きてくることは少ないと思いますが、世界経済の理解を
深めるうえで重要なクラスだと思います。

また、国際経済を語るなかで、日本の事例が度々登場し、
授業中に意見を求められることも多かったです。
国際経済における我が国のプレゼンスの高さを再認識できます。

なお、このクラスではHW2つに加え、プロジェクトが課されました。
その内容は、各チームでクラスター戦略を調査し、レポートを
作成することでした。クラスター戦略とは、シリコンバレー(IT)
やデトロイト(自動車)のように、特定の業種が一定のエリアに
集中することで、競争力を高める戦略のことです。

私は、韓国・台湾人のクラスメートとチームを組んで、韓国の巨済島
における造船業のクラスターについてレポートをまとめました。
ちなみに韓国は造船の世界シェアの約半分を握る造船大国です。
プロジェクトを進める中で、韓国経済の現状等について多くを
学ぶことができ、その理解を深めることができたのは大きな収穫でした。

このクラスでは成績は、試験(期末のみ)の成績やプロジェクトの評価などで
総合的に判定されます。Participationはあまり関係ないようです。
なお、試験は資料持込み可、パソコン持込み可、そして、試験中に
インターネットで調べ物をしてもいいという珍しい形式でした。

ECON 590 Game Theory (2012 Tomoki)

2012-02-13 13:46:31 | Elective-Others
ECON 590 Game Theory
受講時期:2011 Module 1
担当教官:Siebert, Ralph

ゲーム理論とは、様々な情報から相手の行動パターンを予測し、
それを踏まえた戦略をとることで、こちらの利益を最大化
するという理論です。

私は、ゲーム理論と言えば「囚人のジレンマ」しか馴染みが
ありませんでしたが、実際は非常に奥が深く、この分野での
ノーベル賞受賞者も数多くいるようでした。

この授業では、多くの計算式を活用し、数字に基づいて理論を
説明する必要がありました。

具体的には、情報を分析し相手の行動パターンを予測する
混合戦略をはじめとして、ビジネスに関連するものとして、
特許戦略、合併、新規参入、出店・価格戦略など
について、ゲーム理論をあてはめていきました。

どの企業でも、戦略の策定においては他社の動向を予測したうえで
最大の利益をもたらす決定を行う必要があり、この授業で学習したことは、
会社の長期的な戦略を立てる際に有効な知識だと思います。

なお、このクラスでは、希望者にはプレゼンテーションの機会が与えられ、
わざわざ希望する生徒は少なかったものの、自分はクラスメートを誘い、
格安航空会社の新規参入と既存他社のレスポンスについて、主に価格戦略
の面について、ゲーム理論の観点からプレゼンを行いました。

成績は、このプレゼンや、HWが3つ、そして中間、期末試験で判定されました。
Participationはそれほど重視されませんでした。

MGMT561 Logistics (2012 Tomoki)

2012-02-13 13:36:11 | Elective-Operation
MGMT561 Logistics
受講時期:2011 Module 1
担当教官:Iyer, Ananth


当校の花形である、オペレーション系の授業であり、
Iyer教授はこの分野の第一人者ということで、
大きな期待を持って臨みました。

ロジスティクスとは、原材料調達から生産・販売に至る
までの物流を企業が合理化するための手段ですが、授業では、
様々な企業のロジスティクスの改善例を題材にしながら、
基本的なコンセプトについて学習しました。

具体的には、各企業の4C
(Chain Structure, Capacity, Coordination, Competitive metrics)
に着目し、現状の問題点を把握し、理論に基づいた改善策を
提案する方法を学びました。
また、製品の物流において、理想的な物流経路構築による
コストの最小化などについても学習しました。

アメリカの物流のマーケット規模には驚くばかりで、特に
ウォルマートを代表とする大規模小売業者は企業の売上が
大きいだけに(ウォルマートの売上は年間30兆円)、小さな
改善であっても、与える効果は非常に大きいものでした。

また、日本のコンビニ業界のロジスティクスは世界でも独特なようで、
教授は過去に日本を訪れて研究した経験をお持ちでした。

このクラスの成績は、課題や、クラス中の発言、試験の成績などにより
総合的に判定されます。

MGMT644 Venture Capital and Investment Banking (2012 Tomoki)

2012-02-13 13:27:54 | Elective-Finance
MGMT644 Venture Capital and Investment Banking
受講時期:2011 Module 1
担当教官:Thompson, Amanda Marie


ベンチャーキャピタル(投資会社)の視点から、投資先の
企業価値の算定方法や、投資先との契約において決定
すべき条項、また株式公開など、投資資産の回収方法
などについて学習しました。

これまでのファイナンスのクラスとの違いは、
ベンチャーキャピタルが投資するのは、発足して間もなく、
将来性が不透明な企業であるため、企業価値の算定
において保守的なアプローチが必要な点でした。

このクラスでは、チーム課題として課されたプロジェクト
が非常に面白いものでした。まず、パデュー大学で研究を
続けながら、製薬会社を立ち上げた起業家がクラスに来訪し、
会社の現状についてプレゼンテーションを行いました。
その後、生徒が1ヵ月にわたりその企業を研究し、V&Cの
視点から投資条件を策定し、その起業家へ提案しました。

授業で学習した知識をフル活用したうえで提案を策定し、
その提案に対し、実社会で活躍する起業家からフィードバック
を受けることができ、実践的な知識を身につけるうえで、
大変有益なものでした。

成績は、このプロジェクトに加え、授業中のParticipation
や試験(期末のみ)の成績によって評価されました。
教授はParticipationを重視するMBAらしいスタイルでした。

MGMT630 Legal & Social Foundations of Management (2012 Tomoki)

2012-02-13 13:12:22 | Core-Others
MGMT630 Legal & Social Foundations of Management
受講時期:2011 Module 1
担当教官:Fisher, Clifford

経営に携わっていくうえで最低限必要な法律知識を学ぶクラスでした。
企業法務に関連する法律に加え、民法、刑法なども含め、
アメリカの法律の基礎を幅広く学ぶことができます。

日本の法律に似ている部分も多いですが、合衆国法、州法が併存し、
憲法で国家に付託された事項以外は全て州が決定するという法体系
は独特であり、馴染むのに苦労しました。

具体的な内容については、契約法や、保険法、そして労働法など、
ビジネスに関連する法律に加え、不法行為や責任法 (Liability Law)など、
生活関連の法律まで幅広く学ぶことができます。

教授は、ノートを中心に、身近なケースを交えながら講義します。
教室を動き回って色々な生徒にコメントを求めるものの、Participation
は一切、成績にカウントされませんでした。

成績については、主に中間試験と期末試験で評価されますが、試験は
全て選択問題で、ほとんどの学生が30分程で解答を終えていました。
自国の法律に馴染んでいるアメリカ人学生に有利なのは否めません。

ECON515 Macroeconomics (2012 Sho)

2012-02-04 05:02:45 | Core-Economics
ECON515 Macroeconomics
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Jerry Lynch

前学部長のProfessor Lynchの授業。
MBA、MSIA、MSFの学生には必修科目です。
ウィットとユーモアを織り交ぜつつ進める授業は
生徒を惹きつけます。

内容に関しては、
マクロ経済学の教科書を一通りなぞる感じです。
授業はレクチャースタイルで行われます。
授業中に頻繁に生徒を指しますが、
質問は2択または3択問題が多く、
そこで間違えたとしても
「もう1回チャンスを与えよう」と言ってくれます。

成績評価は、個人で提出する宿題が2回、中間試験と期末試験です。
宿題は与えられた記事を読み、それに関する設問を解くもの。
試験は選択問題と短い記述問題の組み合わせです。
授業で理解しきれなかった部分をその都度復習して、宿題を自力でこなせば、
自ずと力はついてくるでしょう。

ちょうど我々がこの授業を受講したのは2011年の秋、
欧州危機の最中だったため、
この授業はニュースを理解するのに非常に役に立ちました。
先生も時事ネタを交えつつ、熱い講義をしてくれました。

MGMT560 Manufacturing Planning and Control (2012 Sho)

2012-02-04 05:01:17 | Elective-Operation
MGMT560 Manufacturing Planning and Control
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Leroy Schwarz

必修のOperationの授業で学んだことを再構築し、
さらに発展させる授業。
Manufacturing専攻またはメーカーから派遣の方は
是非履修することをお勧めします。

主な内容は以下の通りです。
 ・ProductのCompetitive Adantageとそれに適したOperation
 ・それぞれのOperating Systemの長所/短所
今までの授業やそれ以外の機会で得た知識や情報が
うまく繋がり整理されていくことで
非常に深い知識が得られます。

また、このクラスではゲームを行います。
今まで習った知識を現場でどう実践していくか、
それぞれのシステムがそれぞれどういう場面で使えるのか/使えないのか
などを身を持って体験することができます。

成績評価はゲームの結果とレポート、期末試験です。
それとは別に、任意提出の宿題がほぼ毎回あります。
これを出しておくと、成績評価のボーダーラインに乗ったときに
ボーナス点をもらえるそうです。
任意提出の宿題は授業の理解に大きく役立ちますので、
頑張ってみることをお勧めします。

MGMT669 OM: Practice and Models (2012 Sho)

2012-02-04 05:00:12 | Elective-Operation
MGMT669 OM: Practice and Models
受講時期:2011 Module 2
担当教官:Jim Ward

シミュレーションゲームを通じて、
サプライチェーンマネジメントに対する理解を深める授業。
Operation/Supply Chain Management専攻の方にお勧めの授業です。

授業で扱うゲームは3つ。
どれも至ってシンプルなのですが、考えれば考えるほど奥が深いです。
必修のOperationの授業では公式を覚えればOKでしたが、
このクラスではそうはいきません。
公式の持つ意味をきちんと理解しなければなりません。

とは言え、Ward先生は非常に丁寧に説明してくれる上に、
プリントも非常に丁寧に出来ていますので、
理解は非常に容易です。

成績評価はゲームの結果で決まります。
結果の数字そのものよりも
シチュエーションに対してしっかりとしたアプローチをすることが肝要なようです。