Krannert MBA JP Blog

WORK HARD, WORK RIGHT, WORK TOGETHER

卒業生の紹介にあたって

2013-07-05 12:36:34 | Alumni
このカテゴリーでは卒業生のプロフィールを紹介しています。
Krannertに興味を持たれている方に参考になればと思います。
卒業生に個別に連絡を取りたい方は、ブログの管理人<krannert@mail.goo.ne.jp>までご連絡ください。

MBA class of 2010 Shu

2013-07-05 12:32:02 | Alumni
【Course/Year】 MBA 2010
【Option Area】 Marketing, Accounting
【社費/私費】 私費
【学部時代の専攻】 経済学
【入学前の勤続年数】 約8年
【入学前の業界・業務】 IT企業での金融機関向け営業
【卒業後の業界・業務】 Employee Benefits(健康保険・福利厚生)コンサルタント(米国)

【Krannertに来てよかったと思うところ(1)】
多国籍組織であること。日本及び米国においても、Krannert程に世界中の人種・人間と交流する機会はない。多くの地域の多くの人間達と(授業及び飲み屋でも)意見を交換できたのは、その後のキャリアやネットワーク形成で大いに役に立った。百聞は一見に如かずというが、まさに色々な国の優秀な人材を目の当たりにすることで、自分のそして日本の置かれている立ち位置を実感することができた。自分のスキルとして「思っていたよりも世界で通用するもの」と「思っていたよりも随分劣っているもの」を明確に感じることができた。世界各国の人種の特徴を大まかにでも把握することができたことも、自分の財産となった。

【Krannertに来てよかったと思うところ(2)】
定量分析力がついた。定量的あるいは理系的な分野に強みを持つKrannertは、学部時代を文系として過ごしてきた自分を大いに変革させた。授業では、理解に苦しむ部分が多かったものの、仲間に聞きまくることで何とか克服できた(人に聞く力もついた気がする)。特に、Krannertでは、日本の大学ではハイレベルとなる統計学内容を基礎分野としてきっちり教えてくれる。これらの学業内容と経験は、卒業後に保険業界に身を置くことになった自分に大いに役に立っている。因みに、MBA時代のノートを今でも保存させているのは、この統計学分野だけである。

【Krannertに来てよかったと思うところ(3)】
アメリカで働くというものがどういうものかをシュミレーションできた。私は、MBAでの学業生活の他に、GA及びTAとして学校のアシスタント作業を行った(学費一部免除を目的として)。これらの経験を通して、アメリカでアメリカ人並びに他の国々の人達と仕事をするという疑似体験をすることができた。「仕事の貰い方」、「レポーティングの仕方」、「他人への仕事のお願いの仕方」等多くの経験を積んだことで、卒業後の就職時にスムーズに米国企業で仕事をスタートすることができた。本経験がなければ、「日本ではこうなのに・・」という自らの過去経験に捕らわれて前に進めなかったのではと思う。

【Krannertに来てよかったと思うところ(4)】
家族全員でアメリカを好きになれた。当初、「何でもある生活」から「日本のものが何もない、あるのはトウモロコシ畑だけの生活」への変革を経験した我が家にとって、ウェストラフィエットでの生活は、当初とても過酷なものだった。しかし、家族三人が一致団結してなんとか苦しみを克服し、MBAの生活が終わる頃には、ウェストラフィエットを、インディアナを、そしてアメリカ生活及を心から楽しむようになっていた。卒業後、米国での就職を選択したのは、このKrannertで経験した生活体験を、その後の人生でも家族全員で継続させたいと強く願ったことに起因している。このような思いそして言動を起こさせてくれたKrannertに心の底から感謝している。

【Krannertに改善してほしいと思うところ】
教授陣のレベルアップ。過去10年位の人気教授には、変動があまりないように感じている。マコーネル等の重鎮的な教授陣が現在も活躍しつづけるのも大変のは良いと思うが、一方でマーケティング、OBHRに他科目分野を凌駕するような人気教授がいないもの事実。経済学やファイナンスにおいても、重鎮達を脅かす存在が出てこなければ、次世代のKrannert教授陣の見込みが暗いものとなってしまう。是非、各分野での教授陣の底上げを継続的に図ってほしい。

MGMT660 Operations Management (MBA 2014 Hiro)

2013-07-05 12:23:08 | Core-Operation
科目名:MGMT660  Operations Management
受講時期:2012 Module 3
担当教官:Suresh Chand

クラナートといえば、オペレーションが看板授業であり、Module 3にオペレーションの基礎を学ぶこの必修クラスは、オペレーションの基礎を理論から簡単な実践までしっかり学べる授業であり、流石によくまとまっているなと感じられたものでした。オペレーションを知らない方も多くいらっしゃると思いますが、生産、販売からサービスまで、いかに生産性を上げるかを学ぶことが出来ます。授業では(生産、販売やサービス提供といった)顧客にとって付加価値を高めるプロセスを、プラン、編成、管理することといった定義づけがされますが・・・。私は、様々な行程(生産やサービスなど)におけるボトルネックを見付け、改善方法を提案・実践していくといった方法論を学ぶ場という印象を受けました。

先生はインド人のベテランChand先生と東欧出身で比較的若い女性のShunko先生がそれぞれの授業を受け持たれますが、基本的な学習内容は同じです。私は、Chand先生を選択しました。インドなまりの英語が聞きづらいとの話もよく耳にしますが、毎回配られるノートが分かりやすく、ディスカッション等の内容を加筆されたノートも後にHPにアップされるため、後での復習がとてもやりやすいと思います。二人の先生合同で、Help Sessionを課題提出やテストの前に毎回開いてくれて、質問には分かりやすく教えてくれると評判が良かったです。

基本的には、理論学習、ケース課題(チーム課題)、ケースディスカッションの順番に行われます。ケース課題は、時にはハードなものまで出されます。また、テスト前には、個人課題であるProblem Setが出され、テスト勉強を計画的に行えるように組まれています。テストは、中間テストと期末テストがあり、それぞれ評価の15%、35%を占めます。さらに、もろもろ課題が40%、パーティシペーションが10%でした。

特徴的だったのは、Process Flow Design Exerciseというチームで3種類のコンデンサーを生産する実践練習があります。どのような生産過程をとり、どのような部品をどれだけ注文するかなど、チームごとに話し合い、実践して、限られた時間で生産性を競うというゲームです。私のチームは惜しくも1位にはなりませんでしたが、皆真剣に取り組み、議論、実践をしたことで、授業内容を深く学ぶことが出来たと思います。また、日本語版も出版されているので、ご存じの方も多いかと思いますが、”The Goal”というオペレーションを題材にした小説を読むことを求められます。授業が始まってしまうとなかなか落ち着いて読むことが出来ないかと思いますので、冬休みの間に(日本語版でも)読まれるとより興味深く授業に取り組めるかもしれません。