Krannert MBA JP Blog

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MGMT590 Healthcare Operations (2016 Tatsuya)

2015-07-01 15:21:20 | Core-MIS
受講時期:2015 Module 4
担当教官:Masha Shunko

必修科目のMGMT660 Operations Management(第3モジュール)で学んだ内容を基に、ヘルスケアに関連するオペレーションを全般的に学べる授業です。

授業は大きく分けて、下記の3つからなります。
【ケーススタディ】
7つのケースを扱いました。内容は、病院、クリニック、調剤、製薬会社と多岐にわたり、授業の前にケースに関する小テストがあります。(非常に簡単なので、読んでいたら間違いなく出来ます)
【ゲストスピーカーの講演】
病院職員(Mayo Clinic, Franciscan St. Elizabeth Health)、コンサルティング会社(PwC)ヘルスケア担当の演者から、計3回の講演がありました。病院でのオペレーション改善の取り組み等、授業にリンクする非常に有意義な講演です。
【プロジェクト】
チーム(3人)でのプロジェクトです。対象のHealthcare organizationを自分たちで決め、オペレーションの改善を提案します。まずは1ページでProject ideaを教授に提出して、クラスで10分のプレゼンを行います。クラスからのフィードバックを基に教授と30分のミーティングを行い、アイデアを固めていきます。最後にクラスでの15分のプレゼン、10分の質疑応答が行われます。なお、プレゼン前に1ページのExecutive summaryの提出、プレゼン後に7ページ(Single space)のレポートの提出が必要です。

本講義はMidterm, Finalのテストはありませんが、課題が多いです。プロジェクトの課題に加えて、7つのケースにはそれぞれチームでの事前課題があり授業前に提出しなければなりません。3回のゲストスピーカーの講演後にはReflection paperを提出します。評価は、Class Participation 20%、Case Assignments 25%, Case Quizzes 8%、Write-ups on guest speaker presentations 12%, Course Project (report and presentation) 25%, Challenger role (feedback and questions) 10% となっております。

扱うケースは幅広く、アメリカにおける調剤や病院のオペレーションも学べますので、ヘルスケアに興味のある方にはお勧めの授業です。


MGMT 664 Supply Chain Management (2015 MBA Yuji)

2014-05-24 15:38:06 | Core-MIS
受講時期:2014 Module 4
担当教官:Gemma Berenguer

Purdue MBAの看板の一つであるSCMの基礎コースです。SCMデザイン、効率的な輸送、価格の交渉方法、ITの導入事例など、SCM全体を幅広く学びます。在庫の管理方法などはModule3の必修コース「MGMT 660: OPERATIONS MANAGEMENT」と共通する部分もありますが、よりSCM全体の利益を最大化する理論や交渉術を学べます。

授業は毎回、教授作成のプリントが配られ、それに沿ってレクチャ形式で授業が進みます。宿題の負荷は高く、今年はチームでのケース レポート3つ、個人ホームワーク3つ、価格交渉のSpreadsheet提出1つ、SCMゲームレポート1つでした。また、GSCMI主催のケースコンペティションに出場する、もしくはカンファレンスに出席する、のどちらかが要求されました。

評価は細かく分かれており、Participation and attendance: 10%、Individual homework: 10%、Group assignments: 30%、Conference report or Participation in case competition: 10%、Negotiation exercise: 10%、Supply chain game report: 10%、Final exam: 20%です。Final Examは1時間と短いテストが行われました。

2014年から新しく赴任した教授に変わりました。情熱的に指導をしてくださる一方、指導経験が短いせいか宿題の評価基準にあいまいさを感じたりもしました。本コースはOperation専攻を目指す学生にとって、2年目以降の様々なOperation分野のクラスのPre-requisiteクラスになっているため、忘れずに受講しておきまましょう。

MGMT611 Advanced Corporate Finance (MBA 2015 Takahiro)

2014-05-23 18:35:07 | Core-MIS
受講時期:2014 Module 4
担当教官:Wakeman Lee

本講義は、必修科目のAccounting やFinanceで得た知識を前提条件とし、M&Aや投資判断、企業評価などの財務的な評価・判断が必要とされるケースを用いた実践的な講義です。
定量的な評価だけにとどまらず、定性的な判断が加わる授業形式のため、人によって考えが異なり、その点も授業内での議論のポイントとなります。

講義は、一つのケースが宿題に出され、小テストが10分、担当チームによるプレゼン及びQ&Aが6,70分、教授の説明が10分程という形で毎回行われます。基本的にはコールドコールはありません。教材には、ケースパックが使用され、スライドや補講資料などはほとんどありません。

評価は、発言・出席20%、中間プレゼンテーション(チーム) 25%(各チームごと、発表者としての回と審査者としての回があり、評価の配分はそれぞれ15%、10%となっております。)、毎回の小クイズ 20%、最終プレゼン(チーム)25% と幅広く、予習・出席・プレゼン準備が求められるディマンディングなコースです。特に、小クイズはきちんと予習していかないと点数が取れないため、気を付ける必要があります。

Finance分野の実践的学習という、非常に興味のあるテーマなのですが、個人的には、教授の英語が早く、かつ聞き取りづらく、その構文も日本人には分かりづらいものになっていると感じました。また、財務に関する法律上の縛りなどもアメリカベースとなっているため、受講者もネイティブの割合が多く、留学生にとっては自然と発言の機会も少なくなってしまいます。財務分野に興味が深く、課題をこなし実践力を身に着けたい方向けの授業かもしれません。

MGMT683 Management Information System (MSIA 2014 Max)

2014-03-26 13:51:20 | Core-MIS
科目名: MGMT 683 Management Information Systems
受講時期: 2014 Module 3
担当教官: Karthik Kannan

この必修科目では、マネージャに必要となる、ビジネスを支えるITシステム戦略の基本および意思決定のポイントを学びます。具体的には、ビジネス成長モデルとITシステムの役割、ITシステムプラットフォームの機能、ネットワークとセキュリティの基礎等を学びます。詳細な情報システム技術の内容ではなく、むしろビジネスモデルとの対応や、ERP、CRMの適用といった観点でコースが進められます。ただし、情報システムの基本的な歴史や最新トピックは授業中に扱われます。

授業は、ケーススタディとビジネス文献をもとにディスカッション形式で進められていきます。担当教授の Karthik Kannan 先生はかなり速いテンポでディスカッションをファシリテートしていくので、事前にしっかり読み込んでおいてもついていくのに苦労します。授業で扱われるフレームワークにもとづいて毎回のケースを着実に分析しておくことが必要です。

成績の評価基準は、チームでのケース分析30%、チームプロジェクト25%、クラスコントリビューション20%、期末25%でした。

このクラスでは5,6人のチームを学生主体で編成しますが、ITに詳しいメンバが含まれるように調整されます。ケース分析はチームで3頁、3回のレポート作成が課題となっており、内容はグローバル企業のITシステムやネットワーク・セキュリティの分析の典型例といった感じでした。チームプロジェクトは先端技術のビジネスインパクトの分析のプレゼンで、トピックの選択もチームで行います。期末は持ち込み可(パソコン、スマホ等電子機器以外)の3時間のテストです。クラスコントリビューションと期末の評価で最終成績の差がつくと思われます。

個人的な感想としては、システム・コンサルティングやその提案に基づく意思決定等のビジネスシーンに役立つ授業といえると思います。ただ、情報システムは得意な分野ですが、多様な企業システムの適用分析やその類型化など、普段はあまり触れない議論であり、講義の体系が比較的見えにくいため、理解するのに苦労しました。またケースは典型例ではあるものの古い感が否めず、授業のトピックも教授の趣向によるところが大きいため、現場で活かすのは難しく、多少、消化不良の感が残る授業でした。