Ken坊の趣味と日常と仲間のページ

平凡なことを非凡に、非凡なことを平凡に書き綴る、
乱入大歓迎のブログ。

2399. 運命を知る木

2018-10-05 | 雑記

Ken坊が子供の頃、実家の隣家に
大きな栗の樹が生えていた。

とても立派な樹で、その枝の大半は
柵を越えてKen坊家の敷地に入っていた。

毎年この季節になると栗の実が
Ken坊の家に落ちるのだが、

立派とはいえ手入れもしない野生の樹、
その実は貧相で、とても食用に
なるものではなかった。



あれはKen坊が中学生の頃だったか。

ちょうど今頃の季節。
その栗の木が、突然沢山の大粒の実をつけた。

見た目には売られているものと遜色ない。
試しに食べてみたところ、美味い!!

今年はどうしたんやろうなぁ?
と言いながら、皆でモグモグ・・



秋が行き、年が明けた翌年の春。
お隣さんが引っ越す事になった。
そして新しい住人がやってきて、
しばらくした頃だった。

その新しい住人が、栗の樹を
切り倒してしまった。
駐車場を作るという理由だった・・



まるで切られてしまう自分の運命を
知っていたかの様な栗の樹。
運命を悟って沢山の実をつけたのだろうか?


不思議な事も有るもんだねと、
家族で話をした思い出。


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