Ken坊の趣味と日常と仲間のページ

平凡なことを非凡に、非凡なことを平凡に書き綴る、
乱入大歓迎のブログ。

2397. A missing photo.

2018-10-03 | 雑記

あれはKen坊が学生で
北海道に住んでいた頃。
バイクで積丹半島を一人旅した時の事だ。

半島の付け根にあるユースホステルに
に泊まり、ミーティング(懐かしい!)
をした際に、こんな話を聞いた。


積丹は、知床とともに、
一週道路の無い秘境の半島*
先端の神威岬には、
断崖の細道を徒歩で行くしかない。

こんな感じのところ。

(写真はお友達のSNSより拝借)


その道の途中に、
岩を貫く手掘りのトンネルが有る。
その名も「念仏トンネル」


岬の灯台守が波にさらわれる事故が有り、
それで作られたトンネル。


人が身をかがめてやっと通れるような
高さ・幅しかない。

手掘りなので、クランク状に
なってしまったため、光が通らず
トンネルの中はまっ暗。

そのトンネルの真ん中あたり、
右側の壁にお墓が有るというのだ。


何故そんなところに?と思うが、
落石にあって亡くなった若者の腕が
埋葬されているらしい。

重機が入れない場所なので、
落石をどけることができず。
出ていた腕だけを埋葬したそうな。


光の無いトンネルでは
壁をつたって歩かざるを得ないが、
その際には、お墓の無い方の壁を
つたう様に、という指示。


また、神威岬は名所なので、
トンネル周辺で写真を撮ると

色々と写るから
決して撮ってはいけない!
という話。


そういわれると、
やってみたくなるのが
若気の至り。
Ken坊も撮ってみましたよ。
写るんです”で。パシャリと。




何が写っていたかって・・?





それが・・・


何も写っていなかったのだ。


というか、その写真が無いのである。

フィルムを巻き上げ、シャッターを押し、
パシャリと音がした。

フラッシュが光ったのも確認したのに、
その写真のコマだけが抜け落ちて、
フィルム上に残っていないのである。


いっそ何か写ってくれていた方が
納得もいったかも知れないが、
なんともモヤモヤ感の残る、
不思議な体験。

お友達が神威岬の写真をSNSに上げたのを見て、
あの時の事を思い出したKen坊であった。

*現在は、積丹半島には
   一周道路が開通しているとのこと。
   また、念仏トンネルは通行止めになっているそうです。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする