Ken坊の趣味と日常と仲間のページ

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689. さらに、豆知識3

2013-09-13 | 格技

「ブラジリアン柔術」ってたまに聞くけど、柔道とどう違うの?
と、聞かれる事があるが、それを説明するのはややこしい。

前田光世  画像出典:ウィキペディア

史上最強と呼ぶ人もある柔道家。

明治40年に柔道使節団として、四天王の一人である富田常次郎と渡米。
この時富田はルーズベルト大統領の前で体重160キロの巨漢レスラーと
試合い、敗れたそうだ。

 

それを見た前田は日本に帰らず、アメリカで武者修行を始める。

身長164cmの前田。
袴姿でアメリカのダウンタウンに立ち、「自分に勝ったら$1,000贈呈」
とプラカードを掲げて挑戦者を募り、ストリートファイトや興行を行った。
そして、どんな相手にも負けなかったそうだ。

痛快な話しだ!

 

アメリカの後にはヨーロッパ、中南米と、異種格闘の武者修行を続ける。
そして最後にブラジルへ。 (スケールのでかい人である)

そこで前田が現地の人に教えた柔道が「ブラジリアン柔術」になった。
講道館を飛び出していたので“柔道”と名乗れず、柔術と称したらしい。

 

かくして、日本ではスポーツ化されていった講道館柔道が、
原形に近い姿でブラジルに保存された。

最初の渡米以降、前田は日本に一度も帰る事なくブラジルで逝去。

生涯2000戦無敗とも言われる。 すげぇ

 

ブラジリアン柔術は 「なんでも有り」 の過激ルールでめっぽう強い。
それこそが嘉納流柔術(柔道) の本来の姿なんだろうなぁ。

コメント (4)
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