心の環境をデザインする K-happiness

未来を担う子どもたちが、いきいきと生きられるための人づくり・地域づくりの活動を紹介するブログ

心の環境教育『10年後の自分のために、今できることを考えてみよう』

2018年02月26日 | 心理教育プログラム

先日、中学2年の先生から講話の依頼がありました。

子どもたちの自主性がないことを心配されてのことでした。

そこで、先生たちと相談をして、
1.自分で考えて自分から進んで行動できるようになる。
2.行動することで、いろいろな気持ちを味わい、
  自分の心を広げられるようにしていく。

ことを目標に、2週にわたって心の環境教育を行うことにしました。

1週目は私が心理教育を行い、それを受けて
2週目は、担任の先生が子どもたちと今できる事、やるべき事について考えて行くことにしました。


1週目で、
初めに25歳前後の実在する二人の若者の生き方を子どもたちに話しました。
一人は夢を追う青年、一人はニートです。
二人の若者は、ごく普通に中学生活を過ごしてきていました。

今の子どもたちは、イメージすることがあまり得意ではないので、
できるだけ具体的な例をあげた方が考えやすいようです。

質問紙に沿って、自分の感じたこと、10年後自分はどうなっていたいかを考えます。

その後、青年期の心の動きについて、
また、失敗したときのイヤな思い
(するかもしれないと思うだけでわいてくるイヤな思い)について、
イヤな思いを回避するためにゲームなどをしてしまうこと、
イヤな思いに負けずに行動することで心が強くなっていくことなどをお話ししました。

また、自分の感情やその時の行動などを振り返りました。


1週間経って、前回の講話の内容と子どもたちが書いた記録を基に、
担任の先生が、10年後の自分のために今できることとして、
「残りの2年生の生活で実際に行動すること」、
「3年生になってから行動すること」など考える時間をつくってくれました。


気がつけばあっという間に時間は過ぎていってしまいます。
今は、ゲームやスマホ、ユーチューブなど
ストレスを回避したり、時間をつぶす道具が子どもたちの周りにはたくさんあります。

一時一時をどのように過ごすか、流されることなく
自分で決めていける子どもたちになって欲しいな~と思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の心をメインテナンスする

2018年02月25日 | つれづれ

昨日、日本カウンセリング学会静岡県支部主催の研修会があり、
運営委員の一人として企画・運営に携わってきました。

表題は、『マインドフルネス基本を学び体験する』。

マインドフルネス学会理事長の越川房子先生をお招きして、
5時間の研修会でした。

参加者も70人を越え、とても良い研修会になりました。

一夜明けた今日は、
昨日とは打って変わって落ち着いた時間を過ごしています。

マインドフルネスは、
今ここにいる自分に気づくこと。
そして、あるがままの自分を受け入れること。

簡単そうでこれがなかなか難しいのです。


呼吸や姿勢に意識を向けることもありますが、
ウォーキングをしているときや、
部屋を掃除している瞬間に
ふと『今』を感じる時があります。

部屋を片付けるということは、
自分自身を大切にしている事のような気がします。
(これって私だけでしょうか…笑)

きっとその瞬間が、マインドフルネスの状態なんだろうな~と
勝手に考えています。
だって、その時、とってもすがすがしい気持ちになれるのですから。


忙しいと『心』も『部屋』も荒れてきます。
どちらも、時々気づいてメインテナンスすると良いですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先生へのプチ心理学講座「オペラント学習とストロークについて」

2018年02月23日 | 心理教育プログラム

先日、仕事で訪問している小学校の先生を対象に
「プチ心理学講座」を行いました。

表題は、『子どもの理解と対応』です。

「子どもの『(問題)行動』には、
必ずその行動を起こすに至る『きっかけ』と
その行動に対しての『報酬』がある。
問題行動を軽減させるためには、
そのきっかけと報酬に働きかけることが必要」という
認知行動療法のオペラント学習の理論と


人と人とのやりとりを『ストローク』と呼び、
誰もが生きる上でこのストロークを欲しているという、
交流分析のストローク理論についてお話しさせてもらいました。

(図の左枠 上の文字は肯定的、下は否定的)

ストロークには、貰うとうれしいプラスのストロークと
貰うとイヤな気持ちになるマイナスのストロークがあります。
さらに、体に触れるものは身体的ストローク、
体に触れないものを心理的ストロークと呼びます。

(図の左枠 上の文字は肯定的、下は否定的)

また、
ストロークに条件(黄色い部分)を付けたものや、
つけないもの(無条件ストローク)などがあり、
無条件の否定的ストローク(図の右下の枠)を与えると、
相手の人格まで傷つけてしまうことがあります。

そうならないためにも、
自分が発する「ことば」や「表情」、「態度」を意識することが
とても大切だということをお話しさせてもらいました。

(詳しく学びたい方は、4月から月1回開催している
「子どもと関わる人のための実践心理学講座」にお申し込みください。
30年度の申し込み開始は3月中頃になります。)

→『子どもと関わる人のための実践心理学講座』

本来は、2時間を2日かけて行う講座ですが、
30分間というダイジェスト版にして駆け足で行いました。

それでも、先生たちは自分の普段の子どもたちへの接し方と照らし合わせながら
熱心に耳を傾けてくれていました。


今回企画してくださった教頭先生には、ほんと感謝感謝です。

身近に、気軽に先生たちが心理学を学べる場があれば、
もっともっと子どもたちへの関わりが楽になるんだろうな~と思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6年生に向けてのストレスマネジメント講話

2018年02月19日 | 心理教育プログラム

毎年、2月末から3月にかけて、仕事で行っている小学校で、
6年生を対象に中学にむけての『ストレスマネジメント講座』を行っています。

話す内容は、
1.スクールカウンセラーの役割
2.中学生になると心に大きな変化が起きてくること
3.ストレスのメカニズムとストレス反応
4.ストレスのコントロール方法
などです。

去年までは、事前にアンケートをとって、
それを元に講話中心で話しをしてきましたが、
今年は、その場で記入用紙を渡して、
話しを聞きながら、その都度考えて記入していってもらうようにしました。

自分のストレス反応や
ストレスを感じた時にどのようにコントロールしているのか、
困ったときに相談できる人はいるかなど、
話しの合間合間に自分を振り返る時間をつくり記入してもらうことで
自分自身を深く見つめる時間が持てたのではないかと思います。


講話の一番の目的は、
中学生になって不登校になる子どもたちを、できるだけ減らしたい。

そのために、中学に行って困ったときに
気軽に相談に来られる体制を作っておくこと。
スクールカウンセラーという存在を
知ってもらうことです。


今日を初日に、全部で7校。
がんばります。(^^)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の子どもたちを見て思うこと

2018年02月18日 | つれづれ

 手作りすごろく

先日、一日児童館「かっぱら広場」をやっているときの
小学5年生との会話です。

私  「次回は、ホームページづくりをやるよ。賞もつくるから楽しみにしていて」
5年生「賞なんてやめた方が良いよ。そういうのみんな嫌がるから」
私  「エーなんで?励みになるでしょ」
5年生「みんな目立ちたくないんだよ」

仕事でいくつか小中学校に行っていますが、
どこの学校でも、積極的に発表する子(目立つ子)が少なくなったな~と感じていました。

私  「優勝したときに、どうリアクションしたら良いかわからないからかな」
5年生「そう、そうなんだよ」

その子はとても気さくな子なので、
来ると同級生とも上級生とも上手に遊んでいます。

でも、最近はそんな子どもは本当に少なくなりました。


お昼はカレーうどんでしたが、
食べるのか食べないのかを何度も聞いても答えない子がいて、
じゃ~食べないのかと思えば、食べ始めればおかわりもする。

朝、かっぱら広場に来ても「おはよう」を言わないことや
何かしてもらっても、目を見て「ありがとう」が言えないのは今ではふつうのこと。

「おはようは?」とか「ありがとうは?」と声をかけると、
以前の子どもたちは言わなければならないことはわかっているので、
ばつが悪そうに苦笑いしながら「おはよう」「ありがとう」と言ってくれたけど、
今の子どもたちは、「なんでいわなきゃならないの」
「おはよう(ありがとう)を言わなければならない理由が分からない」というような顔で
どこぞを見て言わされている感満載で「おはよう(ありがとう)」と言ってくる。

当たり前のコミュニケーションが、今の子どもたちはできなくなっています。

時代がそうさせているのはわっていても、
そういう子どもたちと関わるのは正直しんどいかな。


周りの大人が、もっともっと子どもたちを温かい目で見て
関わっていってあげてほしい。

今は、大人みんなが自分の生きがいばかりを追求して
自分だけでは生きられない子どもたちのことが後回しにされているのではないかと思います。

時代の流れには逆らえないけど、このままだと本当に日本はダメになるな~と
でも、どうしたら良いんだろう~と考えてしまう今日この頃です。

(今回は、ちょっとネガティブでしたね。)

→かっぱらぱ編集室 http://blog.goo.ne.jp/kapparapa2005

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保育園のスタッフ研修

2018年02月10日 | 心理教育プログラム

カウンセリングの時に、子どもと一緒に作った作品です。

 

先日、保育園の職員研修の打ち合わせに行ってきました。

子どもたちが健やかに生活していくためには、
まずは大人の関係をより良いものにしていく必要があります。

しかし、これが結構難しいのです。


人が集まればいろんな考え方の人がいます。

自分は良いと思っていても、相手も良いと思っているとは限らない。
限らないと言うことに気がついていれば良いのですが、
全く気がつかず自分の意見を押し通す人もいます。

そうなると、押し通す人が悪いように見えますが、
自己主張できない側にも何らかの責任があるのではないでしょうか。

組織で動くときには、目的の共有が大切だと思います。
好き嫌いの感情に左右されがちですが、
組織の目的に照らし合わせて、自分がどう動くかを考えながら
自己主張していく必要があります。

自己主張スキルには、アサーションやソーシャルスキルなどがありますが、
それ以前に、どうして自己主張が苦手なのかに気づくプロセスが大切だと思います。

それには、自分の認知の癖に気づき、それを修正していくことが必要です。

今回の研修会は、そこまでは踏み込まずに、
人の行動が学習によって起こり、
継続されていくプロセス(認知行動療法のオペラント学習)についてと
人の存在認知(ストローク)についてお伝えしながら、
より良い人間関係の構築についてお話をしていきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボイスマルシェの登録準備

2018年02月02日 | つれづれ

3月から、女性専用の電話相談の『ボイスマルシェ』に登録することにしました。

今まで14年間、
ずっと学校の中でカウンセリングを行ってきましたが、
学校でのカウンセリングは、まだまだ利用者も少なく
相談してみたくても顔を合わせて話しをすることが不安で、
来られない方も多いのではないかと思います。

もっと身近に気軽にカウンセリングを行うには…と考えたとき、
多少値段ははっても、電話相談は安心なのかな…と思います。

また自分自身も、最近はもっと広く、いろいろな人と出会ってみたいと
思うようになってきました。

人生の折り返し地点を過ぎて、
まだまだ自分には何かできるのではないかと期待して、
新しい世界に飛び込んでみたいと思います。

→ボイスマルシェ(3月から掲載予定)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電話でのカウンセリングを行っています。

専門家としてチームボイスマルシェに参加しています!匿名相談受付中! 電話カウンセリング ボイスマルシェ