心の環境をデザインする K-happiness

未来を担う子どもたちが、いきいきと生きられるための人づくり・地域づくりの活動を紹介するブログ

「分からないから教えて欲しい」と言える勇気

2020年02月14日 | チームカウンセラー

先日、チームカウンセラー第1期生のKさんと、

「日本教育相談学会静岡県支部」の講演会に参加しました。

内容は、中学校の中にある相談室(教室に行けない子どもたちが、

校内で安心して過ごせるように設置されている教室)のようすや、

そこに来ている子どもたちとの関わりについてでした。

 

講話の後、質問やディスカッションの時間が設けられていました。

 

そこで、Kさんが、

「私は、先日チームカウンセラーの資格をとりました。

心理学についてはまだ分からないことがたくさんあって、今学んでいるところです。

学校のことも分からないので教えてください。

どうして相談室は、中学校にはあって小学校にはないのですか?」と質問した上で、

今Kさんが置かれている状況や困り感を発表しました。

 

それを聞いて、そこに来ていたいろいろな立場の人(先生やスクールカウンセラー、養護教諭、通級指導教室の先生)が

Kさんに教えるという名目で、自分が見聞き、体験している今の学校の様子を語り始めました。

 

そこに来ている人は、ほとんどの人が学校関係者や、カウンセラーなど心理学を専攻してきている人です。

 

往々にして、「そんなことは分かっていることだろう」という暗黙の了解の中で、

話しが進んでいくことが少なくありません。

 

しかし、現場は日々刻々と変化していっています。

机上の論理を話していても、何の役にも立ちません。

学校で相談活動をおこなうには、

文科省の方針や各学校での現状、それぞれの立場(役割)での考え方など、

情報を収集・整理することがとても重要です。

 

今回、チームカウンセラーのKさんが、

「素人だから教えて欲しい」と質問したことが起爆剤となり、

参加した人たちは、学校が置かれている現状に対しての

より深い洞察を得ることができたのではないかと思います。

 

時に硬直した関係に風穴を開けるのも

チームカウンセラーの役割、使命かもしれませんね。(^^)

 

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