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マリーンズファンは辞めてませんし、辞めませんよ♪

戦力外通告に対する論調について

2007年10月28日 10時00分54秒 | オフシーズン07-08
ちょっと今回はシビアに書きます。


すでにマリーンズファンの方はご存知でしょうし、多くのブロガーの方も書かれていますが、昨日マリーンズで第2回目の戦力外通告がなされました。


戦力外通告について 2007/10/27(土)

本日27日、吉井理人選手(42)と藤田宗一選手(35)に戦力外通告を行いました。
藤田選手にはコーチ就任要請を行いましたが、本人が強く現役続行を希望していることから、戦力外通告の措置を取りました。
吉井選手は今後に関しては検討中です。
 
吉井理人選手のコメント
「シーズン途中にマリーンズに呼んでもらいチャンスをもらったのだけど、結果を残すことが出来ず残念です。今後については今のところ未定です。」

藤田宗一選手のコメント
「突然のことで正直ビックリしています。コーチ就任要請をいただきましたが、今はとにかく現役を続行することしか頭に無いので、断らせていただきました。自分にはまだまだ投げる自信があります。自分を必要としてくれる球団があることを信じています。
自分としてはロッテのユニホームを着て連続中継ぎ登板の日本記録(526試合連続中継ぎ登板)を達成したかった。それが本当に残念です。
応援してくれたファンの皆様には本当に感謝しています。ありがとうございました。」
 


私が上記内容のメールを受信したのは17:07でした。
携帯公式サイトでメール受信を希望されている方も、ほとんどこの時間前後で受信されたことだと思います。

私がこのメールを見たときの第一印象は「ああ、やっぱりそうなったか・・・」でした。
吉井選手も藤田選手も、かつての実績・栄光がまるでなかったような、今年の凋落振りでした。もっと正確にいうならば、昨年から衰える兆候は大いに出ていた2人でした。

その後私は、「これこそ日本シリーズだ!」という迫力ある投手戦であったダルビッシュvs川上憲信の日本シリーズをテレビで観ました。
そして寝る寸前に携帯からマリーンズブロガーの方々、そしてそのエントリーに反応して書かれたコメントの数々を読みました。サブローのブログ及びそこに書かれていたコメントも。


他の方の藤田選手に対する反応の多くは、私とは感じ方が違うんですね。まあ、この反応もある程度予想していたことではありますが。。。
ブロガーの方々及びそこにコメントを読んで、最初に思ったこと。改めて感じたことでもありますが。

  「やはり日本人は終身雇用制を望んでいるんだ」 でした。

  保守的・安全志向・外様排他。。。



前述のように、私は今回の決定は「やっぱり」であり、大変残念ではありますが「しょうがないこと」と捉えています。

生え抜きの過去に実績がある者は、選手として残しておくべきなのでしょうか?
ここでYESと答える方は、自分が所属する会社で「過去に実績があるが、近年ほとんど成績があがっていない人」に対しても、同じように思うのでしょうか?それもその人が自分よりも数倍以上の給与をもらっていたとしたら?

  一生懸命仕事するのは「あたりまえ」です。
  その上で、過去の実績も踏まえて”今”どれだけの仕事をするかです。



また、論調の中には「せめて中継ぎ日本記録(526試合)まで球団に居させて欲しかった」といったものもありました。

これも私は意見が異なり、今年日本記録を達成できなかったのは藤田投手自身の成績の悪さからきたものであり、自ら登板する機会を失っただけのことです。
10月25日のエントリーでも書いたように、2軍で調整している間もやはりあまり良い成績を残していません。
ですが、1軍に再登録され、何度か登板機会を得ています。これは(2軍監督等も含めた)球団が藤田選手の記録に対する敬意・配慮が少なからずあったからこその対応、だと考えています。この配慮・機会を生かせなかったのも、藤田選手の現在の実力。



プロ野球選手は、ハイリスク・ハイリターンの世界です。
選手はその事をわかっているからこそ、活躍すれば高額の年俸を要求し、交渉の結果収入を得るわけです。

藤田選手もそのことを把握していたからこそ、毎年年俸闘争を繰り返し、得られるときに給与を得ていたのでしょう。
しかし戦力外通告を受けた後の「ビックリした」というコメントは、自分は大丈夫だろうという、認識の甘さから来た発言。この言葉が出てしまった時点で、やはり今期成績が残せなかった理由の一つがわかった気がします。



なお、私は藤田選手を嫌いなわけではありません。むしろ好きな選手です。
約5年前から再び球場に野球を観に行くようになり、レプリカユニフォーム以外で最初に買った球団グッズが「藤田Tシャツ」なくらいですから。
 ←横向きで汚いですけど、これです。


多くのブログやコメントを読んでいて「吉井選手は当たり前、藤田選手は可哀想」「(藤田選手に対しての対応は)球団があまりにも酷い」という論調があまりにも多く、非常に残念であり、疑問にも感じました。
 
 
いずれにしても藤田選手は現役続行希望とのことです。
戦力外通告となったことで、高額年俸・FA補償の問題もなくなりましたので、他球団も獲得しやすくなったことでしょう。他の戦力外通告を受けた選手達と違って、確実に現役続行できると思いますので、来年は球団の選択が間違っていたと思えるような成績を残してもらいたいと思います。

吉井選手は当初現役続行を宣言していましたが、今回の通告を受けて「今後は未定」と変わっています。
マリーンズでは実績を全く残せませんでしたが、確実に日本球界にとっては大きな功労を残した選手です。現役として活躍するのはかなり難しいかと思いますが、やはりどのような選択をするにしても、次の場では活躍して欲しいですね。
引退となった場合は、コーチ就任は難しそうなので、まずは解説者・評論家ですかね。


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  でも、今日は難しいかな・・・



最後に、参考までに、藤田選手の年俸推移を記載しておきます。初年度は1998年です。

 1,000→3,000→5,200→6,500→7,500→6,750→5,800→8,000→13,000→13,000→戦力外通告

トータルで約7億円です。


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17 コメント

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よくわかります (TAMANA)
2007-10-28 10:53:15
はじめまして。
藤田・吉井両選手の「戦力外通告」にはほんとうにびっくりしたのですが、冷静に考えてみて、たしかにおっしゃるとおりだと思います。たとえばファイターズが田中幸雄選手に対して、「2千本安打を達成するまで」現役を続けさせたこと、それは終身雇用の何者でもないわけですが、それはそれである種のファンサービスであったり「実績ある人」に対するリスペクトであろうとは思いますが、プロ野球という実力本位の職業である以上、「ファイターズは甘いな」と私は思ってた部分もあります(そのせいでわりをくった選手やチームがあるわけなので)。成績が上がらなければそれなりの対応をしてしかるべきなわけですよね。
あとは、「終身雇用」という日本人的な考え方に対して、マリーンズがバレンタイン監督という「外資系」のボスをもっているということで、ファンが必要以上にアレルギーをおこしてるようにも感じています。メジャーではこんなことあたりまえなんですよね。自分のブログでも書きましたが、若い選手の奮起とコーチ陣の的確な指導を期待したいです。
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>TAMANAさん (コヤマリン)
2007-10-28 11:57:31
TAMANAさん、コメントありがとうございます!嬉しいです。

多くの方の意見というか感情もわからないでもないんですけど。。。
これである意味、TAMANAさんの言う通り、若手選手及びいまひとつ伸びきっていない中堅選手は1軍出場のチャンスが激増するわけですから、球団に憤慨したり不信を抱くのではなく、奮起してチャンスを生かして欲しいですね。
返信する
ここは日本なのでこれでいいと思うけど (ちゃりんこ)
2007-10-28 20:41:09
藤田投手に関して仰るとおりだと思います。
いくら登板数が多いと言っても特別に良くも悪くもない防御率
なのに一億数千万の年俸・・・
この時点で成績に限りが出ると解約になる可能性が高いでしょうね
芸能界も同じようですがギャラが安いウチは使いやすいけど
高くなると使いずらくなってTVに出てこなくなる人いますよね
仮に今回契約継続すると40%減らしても7~8000万でしょう
あの成績で7000万の新規契約出来る球団は数少ないでしょうね
もし契約が3000万くらいなら継続されたことでしょう
となると今までの金額が1億切るか切らないか・・・
毎年ゴネてたんだから文句言える立場ではないと思いますよ

終身雇用に関してはまぁ日本ですから・・・って思います
ゴネる事やFAちらつかせるならそれなりのお釣りが返ってくる事は当たり前ですよね
日本の甘いところとアメリカの美味しいトコ取りナンって世の中舐めスギって思うのは私だけでしょうか?(^^ゞ
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>ちゃりんこさん (コヤマリン)
2007-10-28 21:42:29
ちゃんこさん、コメントありがとうございます♪

私は別に終身雇用制を否定しているわけではないんですよ。
それを望んでいる人が多いのも確かですし、。個人的には好きではないですけどね。
まあ、あとは野球界に終身雇用的な考え方を望むのはオカシイんじゃないの?ってことです。完全なる成果主義の世界ですから。

> 日本の甘いところとアメリカの美味しいトコ取りナンって世の中舐めスギって思うのは私だけでしょうか?(^^ゞ

まさにその通りですね。
美味しいとこ取りができたとしたら、それは他の誰かがその反動で弊害を受けているということ。(若手選手、球団、ファン・・・)
それを理解しているのかどうかですね。
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私もやっぱりって思っちゃいました。 (なお★)
2007-10-28 22:54:01
藤田選手かわいそうと書いている方が多くて、そうなんですけど、それがプロの世界だしな~って、ちょっと違和感でした。
なので、思わず初コメさせてもらいました!!
過去の実績よりも今だと思うし、成績みればしょうがないなと。
ちょっとダメだったから放り出すとか、チャンスも与えず、っていうのはありえないと思いますけど、そんなこともなかったと思いますし・・・
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>なお★さん (コヤマリン)
2007-10-29 00:16:38
なお★さん、コメントありがとうございます!

感じ方は百人百様なので、別に否定するつもりはないんですが、自分としてはやはり違和感がすごくあった、というのはなお★さんと一緒ですね。
今回のエントリーも、実は藤田選手のことだけだったら書かなかったと思うのですが、黒木選手の時も今回以上の内容が多かったもので、思わず書いてしまったわけなんですけど。

過去より今、そして将来性。でも年俸を見ればわかるように過去の実績は正当に評価されてきたわけだし、ここ2年のあの成績・状態では充分すぎる程チャンスを与えられたと思います。
あと黒木選手と藤田選手のそれぞれの意識の差もかなりあったので、ちょっと藤田選手の”甘さ”についても書きたかった、というのもあります。
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うんうん。 (かあ)
2007-10-29 01:31:22
そうですね~。私も別に、球団や監督を責めるのはちょっと違うんじゃないかと思いました。毎年、戦力外になる選手は必ず何人かいる訳だし、その人たちがクビになる度にいちいち「かわいそう」言えば、きり無いし。今回藤田さんがクビにならなければ他の選手が代わりにクビになってたわけで、藤田さん戦力外にするのは冷たい、って書いてる人は代わりに切る選手の名前を挙げてみて欲しいですねー。

でも、私としては、藤田選手の不調は今季限定で来年になればまた快刀乱麻のピッチングが復活するんだろうなぁ~、って思ってたんですよ。まさか、戦力外になるほど衰えていたとは知らなかった・・・・  だって、来年活躍する見込みの高い選手をわざわざ敵チームにくれてやる訳は無いでしょうから(^^:)

まあ上が、もういらんと判断したならしょうがないんでしょう。もしも私たちが大赤字会社に勤めていて、一年間仕事をしないで高い金もらっていたら間違いなくリストラされるでしょうしね・・・


なぁ~んて、偉そうなコメントしてしまいましたが、本音は・・・・

大好きなマリーンズの選手がマリーンズを恨みながら辞めていくなんて、そんなの嫌。あと、やっぱり2軍選手と、500回も先発投手を助けてくれた選手は自分の中でも大きさがどうしても違います。藤田選手が引退する時にも、黒木さんの時も、マリンで、諸さんのときみたいに紙ふぶきいっぱい降らせて、ありがとう、って言って泣けるんだとばかり思っていました・・・
返信する
>かあさん (コヤマリン)
2007-10-29 08:02:09
かあさん、真夜中にも関わらずコメントありがとうございます♪
(でも「かあ」だと、母さんになっちゃいますね~)

>なぁ~んて、偉そうなコメントしてしまいましたが、

そんな事言ったら、私なんて「何様だ?」ってヤツですよ。まあ実際、選手達から「何もわかっていないクセに何言ってんだ?」って言われても言い返すことはできないですし。似たような経験をしたことがあっても違う業界ですしね。

かあさんの”本音”の部分もすごく良くわかります。私も本音は移籍してしまうことが寂しい限りですし。
ただ違うとしたら、多少「戦力外通告」されてしまいそうという予感というか気持ちの準備が出来ていたから、寂しさと同時に「しょうがない」という気持ちが湧いたというところ。

2軍選手と1軍で活躍していた選手で差があるのも当然のことだと思います。浦和に頻繁に観に行かれている方だと別でしょうが、普通に考えたら1軍で活躍された人の選手の方が、ファンの心の中に占める割合が多いですから。
藤井宏海選手は、今は私の中で今年マリーンズから戦力外通告を受けた中で最も不幸な選手だと思っていますが、来年の今頃は、どれだけその気持ちを持っているか、と言われるとなんとも言えません。それは、やはり藤井選手が私の目の前(テレビやマリスタ)で活躍している姿を目にしていないから。

また私は、ファンとしての気持ちだけで考えるなら、チームから離れる選手”全員”を満員のマリスタで、紙吹雪の中、見送ってあげたいと思っています。
ただ、それは「現役続行」を希望している選手にとっては、もしかしたら「屈辱」でしかないかもしれません。

どうしてもこの季節は寂しいといいますか虚しい気持ちになってしまいます。試合で応援するだけでなく、このような虚無感を味わい乗り越えるのも「ファンとしての”仕事・役割”」なのだと、割り切るようにしています。
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難しい問題ですね・・・ (ポンタ)
2007-10-29 10:24:08
コヤマリンさま

TBありがとうございます。私がうまくいえなかった状況を的確にまとめておられて感心しました。

私自身,終身雇用という制度に多々疑問はありますが,日本人にとって一番落ち着く制度かと・・・。ただ,その慣例を破って自らの権利主張を始めたのは間違いなく選手側であることは選手にも理解してほしいと思います。そういう意味で,好きな選手ですが,サブローグのエントリは,影響力があるだけに残念な書き方でした。

さびしい季節ではありますが,残った選手をきちんと盛り上げて応援していきたいと思います。

ちなみに,私の最初の背番号Tシャツは「小坂」です(笑)。
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>ポンタさん (コヤマリン)
2007-10-29 12:36:03
ポンタさん、こちらこそわざわざコメント頂きましてありがとうございます。また勝手にTBしてしまって申し訳なかったです。

サブローがブログで書いてしまった内容は気持ち的にはわからないでもないんですけどね。あの投稿時間だと、マリンでの自主練習中に聞いたとか、突然聞き、その勢い・感情のまま書いたと思える内容でしたので。

FAは選手にとってハイリターンを得る事のできる貴重な権利でもありますが、ハイリスクを伴うものであることも、十分理解しているはずですよね。今年決まった制度でもないんですから。
FAについては思う所多々ありますが、長くなりそうなのでここで辞めておきますね。

> ちなみに,私の最初の背番号Tシャツは「小坂」です(笑)。

いいですね~。私も未だに小坂は好きですよ。放出されたことより、不遇な”今”が辛いです。
ちなみに、私のカミさんが買った最初の背番号Tシャツは「諸積」です♪
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