私たちの体調は日々変化します。
季節や天候に影響を受けたり、その時々の活動内容によっても変わります。
頭痛・腹痛・関節痛など具体的な症状が出ることもあれば、疲労感・倦怠感などを何となく感じることもあります。とにかく、体調の変化に気付くことが大切です。
西洋医学的には、脱水対策には口渇感を感じる前に水分を摂ることが推奨されています。喉の渇きを感じた時にはすでに脱水状態になっているため、口渇感がないからと水分を取らずに過ごすのは危険です。
体調の変化にも、同じことが言えると思います。
ちょっと疲れたかな、と感じた時にはかなり疲労している場合もありますし、頭痛など具体的な症状が出た時には、すでに何かの病気になっている可能性もあります。
体に起きる変化はまだ気付きやすいですが、心の変化にはなかなか気付けないものです。
東洋医学では心と体は一つと考え、心あるいは体だけが疲れていることはなく、どちらかが先に疲れを感じたら連動して疲れを感じるようになります。
体に何らかの変化を感じた場合は、心の状態にも目を向けると良いと思います。
「未病を治す」という言葉は、病気にならないようにする、という意味として知られていますが、今ある病状を次の段階へと進ませないようにする、という意味もあります。
いつまでも心身ともに健康でいられたら一番ですが、年齢を重ねるにつれてそうはいかなくなります。
今健康な人はその状態をできるだけ保つ。
すでに病気の方は、それ以上ひどくならないように対策をする。
いずれも、東洋医学が得意とすることです。
鍼灸治療を受けたり、自分でお灸をしたりするのもおすすめですが、東洋医学的な考えを基にできるセルフケアはたくさんあります。
少しでも寒さを感じたら下半身を中心に温かい服装をする。
頭がぼーっとしてのぼせたような感じがしたら、足先を摘んだりして刺激を与えて温める。
ほんの少しのセルフケアで改善することもありますので、まずは自分の体の変化に気付けるよう、意識をすることから始めてみるといいかもしれません。
なかなか分からない、という方には私たち鍼灸師など、専門家に相談するのがおすすめです。
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